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誘発地震前後における異常現象の発生機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 63540301
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 固体地球物理学
研究機関京都大学

研究代表者

尾池 和夫  京都大学, 理学部, 教授 (40027248)

研究分担者 三浪 俊夫  福岡教育大学, 教育学部, 教授 (40036885)
竹内 文朗  京都大学, 防災研究所, 助手 (50027299)
松村 一男  京都大学, 防災研究所, 助教授 (70027283)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1988年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード微小地震 / 誘発地震 / 地熱地帯 / 八丁原 / 地震観測
研究概要

九州の八丁原および大岳地域では、地熱発電の還元井への水の注入が行われている。その地域に地震観測点を設置し、水の注入による誘発地震がどのように発生するかを調べるのが、この研究の目的である。
63年度には、大分県と熊本県の県境付近に高感度地震設を設置して、微小地震の発生を把え、地震波をカセットテープに収録する方法で観測を開始し、現在も継続中である。
臨時に地震計を設置したのは、大分県側が後山・中板・中村・畑倉の4か所であり、熊本県側が立岩1か所で、計5か所である。地熱世帯であるため、固い岩盤上に地震計を置くことのできる場所は少ないが、八丁原地域の地熱発電を行っている所を取り囲むように設置したため、水の注入による誘発地震を、かなり小さなものまで記録することができた。
また、大分県滝上地区では、地熱資源開発のために、現在ボーリングが行われており、調査のための注水実験も行われている。これらによる誘発地震も発生し、その地震波記録を得ることができた。
誘発された地震は、マグニチュード1程度の微小地震が多く、震源位置を精度よく決めるためには、さらに密度の高い観測点配置によらなければならないということがわかった。これは、この地域の地殼上部の破砕度が高いために、地震波の地表付近での減衰が大きいためと考えられる。
最も重要な成果としては、ボーリング坑への加圧注水によって、非常に短時間ではあるが、微小地震が群発するという現象が確認されたことである。このことから、注水の機会にあわせて、さらに精密な地震観測やその他の地球物理現象の観測を実施することが地震前兆現象の発生メカニズム解明の目的などに対しても有効であることがわかった。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 尾池和夫: 月刊地球.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 尾池和夫: "地震発生のしくみと予知" 古今書院,

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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