研究課題/領域番号 |
63540311
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
気象・海洋・陸水学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
石坂 隆 名古屋大学, 水圏科学研究所, 助教授 (50022710)
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研究分担者 |
岩井 邦中 信州大学, 教育学部, 助教授 (30020621)
TSURUTA Haruo The Environmental Science Inst. Yokohama City, Atmospheric Section, Senior Resea
鶴田 治雄 横浜市公害研究所, 大気部門, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1989年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1988年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 雲の微細構造 / 氷晶雲 / 雲粒 / 雲水量 / 氷晶 / 氷晶の増殖 / 雲粒子測定装置 / 雲粒子直接測定装置 / 氷晶核 / 氷晶の発生 / 雲の氷晶化度 / 氷晶の発生機構 |
研究概要 |
雲は降水形成や大気の熱構造の決定に大きな役割を果たしている。雲のこれらの挙動は雲の性状によって大きく異なる。特に雲の氷晶化は、雲の降水効率や雲の放射特性を大きく変えることが知られている。それ故、雲の降水形成過程や放射特性を究明するためには、雲の性状を詳しく観測し、その氷晶化を調べることが非常に重要である。このため、本研究では、雲の性状とその氷晶化に関する研究を進めた。報告書では特に次の三つについて述べる。 (1)雲粒子直接測定装置の開発-雲粒や氷晶を直接法で測定する、小型で精度の高いビデオカメラを利用した航空機搭載用雲粒子直接測定装置の開発を行った。この装置では、ガラス板上に採集された雲粒子を拡大装置のついたCCDカメラで撮影することによって、雲粒子の種類、数濃度や粒径分布を測定できる。 (2)雲の性状に関する航空機観測-1989年3月和歌山県串本沖上空で、また8月に奄美大島近辺上空で雲の航空機観測を行った。その結果、雲粒の粒度や雲水量は雲の氷晶化によって大きく変化する可能性が見い出された。 (3)雲の氷晶化度の実態の観測-志賀高原で冬季雲内の氷晶濃度を沈降法とインタクタ-レプリカを用いた方法で測定した。また、雲頂高度は気象衛星の赤外画像から推定した。その結果、雲中で測定された氷晶濃度が、これまで観測された氷晶核濃度より著しく高いことが見い出された。これらの結果から、日本付近の雲の中でもなんらかの氷晶の増殖過程が起こっている可能性が示唆された。
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