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π電子系と置換基との共役におけるポテンシャルエネルギーと運動エネルギーの役割

研究課題

研究課題/領域番号 63540352
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 物理化学一般
研究機関星薬科大学

研究代表者

市川 絋  星薬科大学, 薬学部, 助教授 (30061279)

研究分担者 鴫原 淳  星薬科大学, 薬学部, 助手 (60147890)
海老沢 幸子  星薬科大学, 薬学部, 助手 (60120854)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1988年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードπ結合形成 / 共役 / 運動エネルギー / ポテンシャルエネルギー / ビリアル定理 / 運動エネルギー微分 / ポテンシャルエネルギー微分
研究概要

研究計画は、(1)系の相対的な電子の運動エネルギー(T)とポテンシャルエネルギー(V)を適切な精度で算出する基底関数系の決定。(2)π結合の形成およびビニルアミン、ニトロエチレン等の共役におけるTとVの役割の解析、(3)エネルギー成分の内部座標についての偏微分による、結合形成および共役の解析であった。
結果:(1)22種の基底関数系、分子系としてエタン、メチルアミン、ブタジエン、ビニルアミン、ニトロエチレンを用いて検討した結果、最少基底関数系は使用不能、定性的議論にはどのようなsplit-ualence系でも使用できることがわかった(公表済)、(2)(a)エチレンの2つのメチレングループの回転、(b)ビニルアミンとニトロエチレンにおける置換基の回転によるエネルギー変化の解析、および(c)特定原子軌道間の相互作用を除いたときのエネルギー変化の解析を試みた。(a)では、π結合の成因は2P原子軌道の電子の運動エネルギー圧力の緩和が主因であることがわかった(公表済)。(b)電子供与性の置換基が共役するとき、その安定化はTにより、電子吸引性基が共役する場合はVの低下によることがわかった(ビニルアミンとニトロエチレンに関しては公表済、アニリンとニトロベンゼンに関しては投稿中)。(c)の検討中、理論と計算結果に矛盾が見つかり、現在も検討中である。
(3)エネルギー成分の内部座標に関する偏微分値を求めるプログラムは3月になって完成した。45度捻れたエチレン系に適用したテスト計算では、EとTの捻れ角の偏微分値は供に負、Vのそれは正となり、π結合の形成は電子の運動エネルギーの低下に依ることがわかった。この結果は2-aの結果と一致し、この方法の有効性が示された(末発表)。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Hiroshi Ichikawa.;Atsushi Shigihara.: Bull.Chem.Soc.Japan. 61. 1837-1843 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Hiroshi Ichikawa.;Yukiko Ebisawa.;Atsushi Shigihara.: Jourmal of Physical Chemistry. 92. 1440-1444 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Hiroshi Ichikawa.;Yukiko Ebisawa.;Keiichiro Sameshima.: Bull.Chem.Soc.Japan. 61. 659-666 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Hiroshi Ichkikawa.;Keiichiro Sameshima.: Tetrahedron:.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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