研究課題/領域番号 |
63540371
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
構造化学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
菅田 宏 大阪大学, 蛋白質研究所, 助教授 (20029953)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1988年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 赤外円偏光二色性 / 円偏光二色性 / 振動円偏光二色性 / 水素結合 / IRCD / VCD |
研究概要 |
1.赤外円偏光二色性測定装置の性能改善 これまで、光色として使用していたハロゲンランプを輝度の高いキセノンランプに交換することにより、S/N比を数倍高くすることができた。又、パーソナルコンピュータ(PCー286)をRSー232Cインターフェースを介して接続し、測定の自動化と積算による測定の効率化をデータ処理が容易に行えるようになった。 2.分子内水素結合系におけるIRCDの研究 光学活性なβージオール(HOーCHR_1ーCHR_2ーOH)およびβーアミノアルコール(NH_2ーCHR_1ーCHR_2ーOH)のOーHおよびNーH伸縮振動領域の赤外円偏光二色性(IRCD)の測定・解析を行い、OーH伸縮振動吸収帯のコットン効果と、分子内水素結合の不斉構造の関係を明らかにした。すなわち、HOー〓〓〓ーOHおよびNH_2ーC〓CーOHのCーC結合のまわりでG^+コンホメーションをもつ分子内水素結合におけるOーH伸縮振動のIRCDバンドは、負のコットン効果を示すことを明らかにした。 3.IRCDの理論研究 IRCDのコットン効果とコンホメーションの関係を明らかにするために、上述のβージオールおよびβーアシノアルコールの分子内水素結合系について、ab initio法による分子振動の旋光強度の理論計算を行っている。
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