研究課題/領域番号 |
63540387
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
有機化学一般
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
佐藤 菊正 横浜国立大学, 工学部, 教授 (20017859)
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研究分担者 |
井上 誠一 横浜国立大学, 工学部, 助教授 (90017939)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1988年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 分子内環化付加反応 / 複素環化合物 / 含酸素三環性化合物 / ジベンゾピラン / カンナビノイド / カンナビジオール |
研究概要 |
ベンゾピラン骨格を含む縮合三環性化合物には特異な生理活性を示すものが知られており、それを合成するための基本反応の確立が本研究の目的である。フェノールとイソペンテニルイソプロピルスルフィドを塩化スルフリルとトリエチルアミンの反応剤を用いて縮合させるとO-(1-イソプロピルチオ-3-メチル-3-ブテニル)フェノールが高収率で得られた。これをアクリル酸エステルとしてから、過ヨウ素酸ナトリウムを作用させてスルホキシドへ酸化した。これをP-キシレン中で炭酸カルシウム共存下に加熱したところ、△[^<9]>-テトラヒドロジベンゾ〔b、d〕ピラン-6-オンが収率60%で得られた。NMRの解析から、二重結合の位置異性体は生成しておらず、B環C環の結合の立体化学はトランス:シス=71:29であった。同様にしてしゅじゅの置換フェノールを出発原料に用いて反応を行ない、置換基を有するテトラヒドロジゾピラノンを得た。そして1位に置換基がある時はB/Cがシスの立体異性体を優先して与えた。親ジエン基として置換基を有するアクリル酸エステルを用いた場合は、立体障害により分子内D-A反応は困難であった。またアリルエーテル系では親ジエン反応性の低下により高温を必要とするが、三環性化合物を得ることに成功した。 以上の知見をもとに、中枢神経系に生理活性を有する化合物の合成を検討した。オリベトヘールを原料として上記の反応経路に従って合成を進め、シス-6-オキソ-△[^<9]>-テトラヒドロカンナビノールを合成することができた。これからシス-△[^<9]>-カンナビジオールを純粋に合成することに成功した。さらにこれをシス-△[^<9]>テトラヒドロカンナビノールへ誘導した。 以上のように、新しい型の分子内Diels-Alder反応によって有用な三環性含酸素複素環化合物の合成に成功した。
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