研究課題/領域番号 |
63540400
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
有機化学一般
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
山本 啓司 岡山大学, 理学部, 教授 (70032828)
|
研究分担者 |
花谷 正 岡山大学, 理学部, 助手 (70189588)
|
研究期間 (年度) |
1988
|
研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
|
配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1988年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
|
キーワード | リン糖 / 合成 / D-リボフラノース型 / 2-デオキシ-D-リボフラノース型 / L-イドピラノース型 / 環内ホスフィノチオイル型 / 活性モノマー / D-グルコピラノース型 |
研究概要 |
1.4-デオキシ-4-C-ホスフィニル-D┣=┫-リボフラノース類の、より効率的かつ大量調製に適した合成方法につき研究を行い、従来得られていた4-C-(エチルホスフィニル)体の収率向上が実現しただけでなく、4-C-(ヒドロキシおよびフェニルホスフィニル)体も効率よく得られるようになった。また選択的にD-リボフラノース型化合物が得られる反応機構についても大体の解明がなされ、今後これらの化合物の調製法を考慮する際に大いに役に立つ情報が得られた。さらに2-デオキシ-D-リボ型リン糖も、未だ収率向上と合成段階短縮の余地は残されているが、2,4-ジデオキシ-4-C-(メチルおよびシクロヘキシル)-D-エリトロ-ペントフラノースが始めて合成できた。このようにして合成されたD-リボフラノース体のC-1位のOH基あるいはアセトキシ基をブロム体等の活性原子に変換する試みを数多く行ったが、環内に酸素原子を持つ糖類とかなり異り、置換反応を起しにくいことが分った。しかし、1-ジメチルホスフィニル-2、3-O-イソプロピリデン-D-グリセロールを用いたモデル実験で、塩化チオニルあるいは四塩化炭素-トリフェニルホスフィンを用いると1位の水酸基がクロル原子に置換することが判明した。この方法を現在上記D-リボ型リン糖に応用し検討している所である。 2.5-デオキシ-5-C-(ヒドロキシホスフィニル)-D-グルコピラノース合成の全段階通算収率が以前のものより2倍に向上した改良法、5-デオキシ-5-C-(エチルホスフィニル)-L-イドピラノースの選択的合成法、および環内にP=S結合を含むリン糖として5-デオキシ-5-(エチルおよびフェニルホスフィノチオイル)-D-キシロピラノース合成法を始めて開発した。これらのC-1位の活性化並びに得られた種々のリン糖の生理活性については現在検討中である。
|