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イエバエの性決定遺伝子に関する分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 63540502
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 遺伝学
研究機関大阪大学

研究代表者

広吉 寿樹  大阪大学, 医学部, 助教授 (80028381)

研究分担者 佐子山 豈彦  大阪大学, 医学部, 助手 (80028662)
中居 純子  大阪大学, 医学部, 助手 (10028508)
研究期間 (年度) 1988 – 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1989年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1988年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードイエバエ / ショウジョウバエ / 性決定機構 / 性決定遺伝子 / 性変更遺伝子
研究概要

細胞遺伝的手法による研究によって、イエバエ(Musca domestica L.)の個体の性はepistaticな雄性決定因子(M)の存否により決定され、この遺伝的シグナルは常染色体上にあるF^+(Female determiner)遺伝子にもたらされて性の分化が達成される仕組みを明らかにしてきた。一方、同じ双翅目昆虫に属しながら、古くより知られているとおり、ショウジョウバエの性決定様式はこれとは異なりX/A balance systemと呼ばれるもので、X染色体数と常染色体の組数の比により性が決定される。このシグナルは、まずX染色体上にあるS×1^+(Sexーspecific lethal)遺伝子にもたらされ、その情報がさらに下位の一連の性の調節遺伝子群に次々に伝達されて性の分化が達成・維持されることが知られている。両昆虫の性決定機構は、一方はepistatic system、他方はbalance systemと、表面的には著しく異なってみえるが、双方の性決定・分化に重要な役割りを果たしている、イエバエのF^+遺伝子、ショウジョウバエのS×L^+遺伝子を相同のものと想定して、それらの構造と機能を比較検当することにより、両機構を同じ分子遺伝学の統一用語で論じうる道が開かれるものと考えられた。
すでにショウジョウバエでは全長約23kbのS×1^+遺伝子がクロ-ン化され、その中に8個のexonが分散していること、X/A比の違いはsplicingのされ方の違いに反映されることが知られ発表されている。X/A比によって雌指令の場合、雄の場合と同様なintran部分はもちろんのこと第3exonもsplicingされてそのことが結果的に雌雄の分化の起点となることが明らかにされている。ショウジョウバエで報告されているexonー2の3′側exonー3の5′側、およびexonー4の5′側のそれぞれ21塩基配列をプライマ-として合成してPCR法によってイエバエの相同DNA部分を増幅させたところ、exonー2と3間に長さ約1.5kbの、exonー2と4間として約2kbのDNAが得られた。F^+の部分が得られたものと想定して解析中である。

報告書

(2件)
  • 1989 実績報告書
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Tomita,T.and T.Hiroyoshi: "A revised method for estimating mateーdelermining genotype of the housefly(Diptera:Muscidae)" Japan.J.Genet. 65. (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 黒田行昭編・広吉寿樹著: "「動物遺伝学実験法」,第4章「イエバエ」" 共立出版, 15 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] TOMITA,Takashi: Japan.J.Genet.64. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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