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植物ユビキチンの生理生化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 63540527
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 植物生理学
研究機関東京大学

研究代表者

鳥山 尚志  東京大学, 応用微生物研究所, 助教授 (40013338)

研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
キーワードユビキチン / ユビキチン化蛋白質 / 抗ユビキチン抗体 / クラミドモナス
研究概要

1.環境条件によるユビキチン(Ub)化蛋白質の変動一抗Ub抗体を用いたウエスタンブロット法により、クラミドモナスにUb及びUb化蛋白質を検出できた。Ub化蛋白質のうち主なものは分子量31KDと28KDの2種であった。これらは、40℃以上の熱、メチルビオローゲン存在下での光照射、アミノ酸アナログの添加などのストレスによって相互に関連しながら特徴的な変動を示した。また、細胞周期や配偶子の接合の過程でも特徴ある変化をすることが示されるなど、これらのUb化蛋白質が細胞の生理状態と密接に関連していることが強く示唆された。
2.In Vitroでの蛋白質Ub化活性-クラミドモナス細胞破砕液の超遠心上清に、^<125>Iで標識した。精製ヒトUbを加えて蛋白質のUb化を電気泳動によって解析した。いくつかの蛋白質は、ATP存在下でUb化された。これらのUb蛋白質の中には上に述べた28および31KDも含まれていた。これにより、クラミドモナスにも実際にATP依存の蛋白質Ub化の系が存在することが明らかとなった。
3.Ub化ヒストンについて-ウシ脳線のヒストンH2AおよびH2Bに対する抗体をウサギで作製した。この抗体を用いてクラミドモナスにUb化ヒストン(uH2AおよびuH2B)が存在するか否かをウエスタンブロット法により検索した。28および31KDの位置にこれらの抗体と反応するバンドはみられず、このことから、これら2つがいわゆるUb化ヒストンではないことが結論された。
4.28KDUb化蛋白質の精製-等電点電気泳動により解析したところモナスより核を単離し抗Ub抗体でウエスタンブロットを行ったところ、28KDは、明らかにこのオルガネラに濃縮されていた。現在、単離核を出発材料に28KDの精製を試みている。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Shimogawara;S.Muto: Plant and Cell Physiology. 30. 9-16 (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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