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Agrobacteriumの感染による腫瘍の形成とオーキシン特異遺伝子の発現

研究課題

研究課題/領域番号 63540537
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 植物生理学
研究機関東京都立大学

研究代表者

小柴 共一  東京都立大学, 理学部, 助手 (80117704)

研究期間 (年度) 1988 – 1989
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードオーキシン / インドールー3ー酢酸 / アラスカエンドウ / アグロバクテリウム / オーキシン特異遺伝子 / 植物腫瘍 / 生理活性物質 / 植物ホルモン
研究概要

植物ホルモンの一つであるオーキシンは、植物の様々な生理現象に関与しておりきわめて重要な生理活性物質である。本研究課題は、エンドウ芽生えより得られたオーキシン特異遺伝子のcDNAクローンを用いて、その発現とアグロバクテリウム感染の相関を調べる目的で行なわれ以下の結果が得られた。
1.アグロバクテリウム、トゥメファシエンスおよびA.リゾジェネスの11種の菌株をエンドウ芽生えの第3節間に感染させ腫瘍の形成を3週間にわたって観察した。その結果、Tiまたは、Riプラスミド上のIAA合成に関与する遺伝子領域を欠落したもの、もしくは、その領域にトランスポゾンが挿入された菌株は、腫瘍形成能力をもたないことが明らかになった。
2.腫瘍を形成するものは、その成育に伴ってRNA量も増加する。
3.オーキシンによる特異的に誘導されるmRNA(pIAA4/5)は、菌の接種に無関係に接種後1日目にわずかに増加する。これは、傷害の影響と思われる。
4.その後、このmRNAは腫瘍の成長とともに増加するが、1週間後あたりを頂点に減少して行く。
以上のことから、アグロバクテリウムのエンドウ胚軸への感染による腫瘍の形成には、バクテリアプラスミドの発現によるIAA合成が必須であり、しかも、ここで生成されるIAAが宿主であるエンドウのIAA特異遺伝子の発現を促進することが明白になった。しかし、この遺伝子の発現は、形態的に腫瘍が大きくなる時には低下していることから、腫瘍形成の初期において何らかの役割を果すものと思われる。今後、この遺伝子が、どのようなタンパク質をコードし、どのような働きをもっているのかを明らかにして行くことが必要である。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Reddy,A.S.N: Plant Cell Physiology. 29. 1165-1170 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 小柴共一: 植物の化学調節. 24. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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