研究課題/領域番号 |
63540539
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
植物生理学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
下田 親 大阪市立大学, 理学部, 助教授 (80047290)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1989年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1988年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 減数分裂 / 分裂酵母 / クロ-ニング / 塩基配列決定 / 転写調節 / 低温感受性突然変異 / 遺伝子クローニング |
研究概要 |
分裂酵母Schizosaccharomyces pombeの減数第一分裂に関与する遺伝子について解析し以下の結果を得た。 (1)減数第一分裂が欠損した低温感受性突然変異株J13の単離と遺伝解析 1.野生型ホモタリック株をEMSで処理し、低温(18℃)で減数第一分裂前期で停止する突然変異株(J13)を単離した。 2.J13は30℃で培養すると正常に4胞子子嚢を形成したが、中間の温度では2胞子子嚢を形成した。 3.J13と野生型株の雑種二倍体の遺伝解析から、J13の表現型は単一の劣性変異に基づくこと、また相補性試験より変異遺伝子は既知のmei遺伝子とは異なることがわかった。そこで、J13の遺伝子をmei10と命名した。 4.mei10遺伝子は第二染色体上に位置することを明らかにした。 (2)減数第一分裂に関与するmei4遺伝子の構造と発現調節 1.クロ-ン化したmei4遺伝子の全塩基配列を決定し、356アミノ酸からなるオ-プンリ-ディングフレ-ムを確定した。 2.予想されるmei4遺伝子産物は分子量39キロドルトンの親水性のタンパクで、セリン含量が多い特徴を持っていた。 3.mei4タンパクの一次構造についてタンパクデ-タベ-スを検索したが、ホモロジ-を示すタンパクは見つからなかった。 4.mei4遺伝子は栄養生長条件ではほとんど発現していないが、窒素飢餓条件に移すと転写が強く誘導された。この転写の活性化にはh^+とh^-の接合型遺伝子の共存は必要ではなかった。
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