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三波川変成岩の冷却速度と上昇機構

研究課題

研究課題/領域番号 63540616
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 地質学一般
研究機関岡山理科大学

研究代表者

板谷 徹丸  岡山理科大学, 蒜山研究所, 助教授 (60148682)

研究分担者 小林 祥一  岡山理科大学, 教養部, 助手 (20109739)
関 達也  岡山理科大学, 理学部, 助教授 (40122387)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1988年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードカリウムーアルゴン法 / 年代測定 / 三波川変成岩 / 冷却速度 / 上昇速度 / ダクタイル / 変形作用 / アルゴン飛散
研究概要

1 三波川変成岩の放射年代をレビューした結果、三波川変成岩の最高潮時は泥質片岩全岩によるRbーSrアイソクロン年代に近似されることが分った。その年代は四国中央部では116Maであり、中部地方で69Maであった。約450Km離れた二地点での年代差は両地点における三波川変成岩上昇時期のズレを示していると解釈された。
2 三波川変成岩の上昇過程で最初に地表に達っし削剥された時点の年代は三波川変成岩レキを含む地層の年代から推測される。そのレキ層は二とうりあった。一つは四国久万層群二名層(始新世中期)であり、他は九州大野川層群海辺層(白亜紀中期)であった。後者の片岩レキのKーAr年代は180ー190Maであったことから三波川変成岩レキでなかった。前者の片岩レキは年代が90ー100Maであり三波川変成岩レキであることが確認された。その結果、三波川変成岩が四国で最初に削剥されたのは始新世中期(約50Maであり、その上昇に60ー70myを用したことが明確になった。またそのときの平均冷却速度は黒雲海片岩で9ー12℃/Maであった。低温の変成岩で比較したとき、四国中央部では、北から南に向って平均冷却速度は大きくなっていたと解釈された。
3 四国において、三波川変成岩はその上昇過程で、北から南への衡上運動が先行しその結果大規模な横臥褶曲を形成したとされている。このときのダクタイル変形に伴って白雲母の放射起源Arの飛散が生じた。このAr飛散の程度は変成岩の平均冷却速度に関係していると解釈され、その結果として、平均冷却速度の遅い北部はより若い年代を示した。
4 白雲母のAr飛散は充分に低温になってからのブリトル変形では生じ得ないことも明確になった。それは変形作用末期の断層活動や破砕作用ではAr飛散を検出できなかったからである。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Yukio Isozaki,;Tetumaru Itaya: 地質学雑誌.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Kazumi Yokoyama,;Tetsumaru Itaya: Journal of Metamorphic Geology.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Shiro Fukui,;Tetsumaru Itaya: 岩鉱誌.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Yukio Isozaki,;Tetumaru Itaya: Journal of Metamorphic Geology.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 長尾敬介,伊藤秀人,高橋勝,板谷徹丸: 岡山理科大学蒜山研究所研究報告. 14号. 37-49 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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