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サンゴの成長輪、特に日輪に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 63540619
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 層位・古生物学
研究機関東北大学

研究代表者

森 啓  東北大学, 理学部, 教授 (00004466)

研究分担者 中森 亨  東北大学, 理学部, 助手 (00192229)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードサンゴ / 成長輪 / 日輪
研究概要

サンゴには、その囲壁外側に細かいしわをきざんでいるグループがある。このしわは成長のリズムを示すと考えられ、日輪、月輪、年輪が知られている。特に注目されてきたのは、年輪の間の成長輪(日輪)の数が地質時代が若くなるにつれて減少し、古生代から今日までの1年の日数が示されるようになったことである。しかし日数の経年変化やしわのでき方るはまだ多くの仮定があって、必ずしも確定したものとはいい難い。この問題を解決するために、二種類の化石六枚サンゴの成長輪を検討し、あわせて酸素同位体の測定結果との比較を行った。
1.Trachyphyllia geofftroyiについて
この種は造礁性群体サンゴで、鹿児島県喜界島の湾層産である。本種では成長線の幅は10ミクロン前後の蜜な部分と50ミクロン前後の粗〓部分とがくりかえし、粗密の周期性を示している。一つの周期は一年とみなされ、一つひとつの成長線は日輪と考えられる。酸素同位体比の測定結果も周期性を示し、成長線の蜜な部分は低温期、粗な部分は高温期に対応し、この周期は一年に相当するものと思われる。
2.Flebellum rubrumについて
本種は非造礁性単位サンゴで前述の種と同じく湾層産である。本種では成長線の幅は100ミクロン前後で、幅の周期性はない。しかし酸素同位体比は周期性を示し、一つき周期は一年とみなされ、それぞれの間の成長線数は20〜30で、日輪とは考えられない。このように成長線には日輪と考えられるものと考えられないものがある。一年の日数を数えるのに用いられている四枚サンゴの成長線の幅は後者のものとよく似ており、日輪でないものを日輪とみなしてきた可能性が大きい。したがって、従来の一年の日数の地史的変化は根本的に再検討の必要があると思われる。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Mori,K;Nakamori,T: Lethaia.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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