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北東北地域における中新統去武岩類のグリ-ンタフ変成作用

研究課題

研究課題/領域番号 63540639
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 鉱物学
研究機関弘前大学

研究代表者

大貫 仁  弘前大学, 理学部, 教授 (00004317)

研究分担者 佐々木 実  弘前大学, 理学部, 助手 (00196180)
柴 正敏  弘前大学, 理学部, 講師 (80125442)
研究期間 (年度) 1988 – 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1989年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードグリ-ンタフ熱水変質 / 中新世玄武岩質岩類の変質 / 沸石-プレ-ナイト-パンペリ-石相組合せ / 熱水変成作用 / グリ-ンタフ熱水変質作用 / 中新世玄武岩類の変質 / 低温熱水変質作用 / 中新世の低温 / 低圧変成作用 / サブ緑色片岩相 / 低温変成鉱物の化学組成
研究概要

本研究は、中新世の主として海底に噴出した玄武岩質および安山岩質岩類における“グリ-ンタフ変質作用"による二次鉱物形成作用の詳細を明らかにすることを目的として計画された。この目的のため、東北日本北部の秋田県花岡地域ならびに青森県沖浦、袴腰岳および蟹田の各玄武岩地域が調査・研究対象地として選択された。
花岡および沖浦地域の苦鉄質岩類は試錐によりその厚さが700m以上であることが確認されている。一方、袴腰岳および蟹田地域ではそれぞれ厚さ数百mには達していると推定される。これらの地域の変苦鉄質岩類は、初成組織や単斜輝石・斜長石などの火成鉱物が良く残存するが、低温条件下で種々の程度に再結晶作用を受けており、多様な二次鉱物が形成されている。
花岡および沖浦地域の変苦鉄質岩類は、地表露頭では緑泥石+緑れん石+プレ-ナイト+パンペリ-石の組合せに、試錐による深部試料では緑泥石+緑れん石+プレ-ナイト+アクチノ閃石の組合せで特徴づけられる。これらにはアルバイトと石英が共存する。両地域で、沸石類は地表試料の細脈および杏仁孔にのみ出現する。Ca-沸石類は、花岡地域でロ-モンタイトおよび湯河原沸石であり、沖浦地域でワイラカイト、ロ-モンタイトおよび湯河原沸石である。袴腰岳および蟹田地域では、変苦鉄質岩類のマトリックスおよび斜長石仮像中に緑泥石、緑れん石、プレ-ナイトおよびパンペリ-石が出現する。蟹田地域では、アクチノ閃石が単斜輝石残晶のオ-バ-グロウスとして稀に見出される。特徴的なCa-沸石は、両地域でともに杏仁孔中や脈状に出現するロ-モンタイト、ヒュ-ランダイトおよびスチルバイトである。
これらの地域は熱水変成作用を受け、各地域の当時の地温勾配は100℃/km程度には達したと推定される。

報告書

(3件)
  • 1989 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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