研究課題/領域番号 |
63540669
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
藤下 光身 国立天文台, 地球回転研究系, 助手 (60141967)
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研究分担者 |
佐藤 克久 国立天文台, 地球回転研究系, 助手 (90178715)
堀合 幸次 国立天文台, 地球回転研究系, 助手 (70132678)
佐藤 弘一 国立天文台, 地球回転研究系, 助教授 (80000173)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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キーワード | 位置天文学 / 電波天文学 / 基準座標系 / 座標系の結合 / VLBI / 準星 / パルサー / パラボラアンテナ |
研究概要 |
VLBI(超長基線電波干渉計)の観測量間の「理論的な結合」に関する方の研究は、最終の段階である個々の電波源のモデルを作り、位置の決定精度のシミュレーションを行うことを除いて殆ど終了した。米国カリフォルニア工科大学や国内の郵政省通信総合研究所・国立天文台野辺山宇宙電波観測所・宇宙科学研究所等にあるVLBIデータを郵送や出張によって集め、電波源の位置の定義を研究した。その結果、現在使用されている定義よりは、我々の主張するQSO(準星)のコアの位置をその定義位置とした方が長期に渡る安定性があり、しかも今後高精度の観測が行なわれた場合にはより現実的であることが判明した。その上さらに、観測周波数の異なる電波源の強度図の間に共通の原点を与えることが可能である。 一方、「実験的な結合」に関する研究の方は、その計画が、科研費申請の時点ではまだ確定してはいなかったが、当時の東京大学・東京天文台にあった口径6mのパラボラアンテナを譲り受けることができたために、飛躍的に進展した。このアンテナを三鷹市(国立天文台三鷹地区)より水沢市(国立天文台水沢地区)へ運び、すでにオーバーホールを済ませた。現在、古くなった駆動系の更新と、我々の必要とする観測周波数(2GHzと8GHzの同時観測)に合うようにフロントエンド系の改修をしている。本会計年度中には改修の殆どを終了することができる予定である。 特に「実験的な結合」に関する研究の計画が当初予定したものよりはるかに巨大になったため、現在、両方とも最終的な結論には至っていない。なお、実験的な結合に関する研究は次年度にパルサー電波源を用いて独自の観測を行うことを計画している。
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