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超伝導近接効果による広温度範囲温度計

研究課題

研究課題/領域番号 63550038
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 物理計測・光学
研究機関富山大学

研究代表者

永野 弘  富山大学, 教育学部, 教授 (40013461)

研究分担者 清水 建次 (清水 健次)  富山大学, 教育学部, 助教授 (40111736)
研究期間 (年度) 1988 – 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1989年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1988年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード超伝導近接効果 / 温度計 / ニオブ3錫超伝導
研究概要

ニオブ・チタン・銅系,すなわちニオブ・チタン超伝導体に銅を被覆した試料 また銅の代わりに金または銀を被覆した試料については,その超伝導転移の後,温度低下に伴い,常電導物質,すなわち金や銅のニオブ・チタンと接した箇所から超伝導性をもち,その領域はTc〜1Kの間で1/Tに,1K以下では1/√<T>に比例して増大することは1978〜1985頃,我々の研究で判明している。
今回ニオブ3錫は転移温度が18Kと高いため,18K〜1K辺りで温度計として同効果が使用できるか実験を試みた。
市販の銅被覆ニオブ3錫超伝導線はブロンズ法により作成されるため超伝導線周囲の銅にはなお多く錫が含まれておりこの銅中の不純物は超伝導電子対の洩み出しを阻害するので,ニオブ3錫を沃度法により,それぞれの沃化物をつくり,これを水素をキャリア-ガスとして,950℃に加熱した所に於いて還元させてニオブ3錫結晶をつくり,これを粉砕し,金箔の間にはさんで,この金箔のサンドウイッチを機械的に延して試料を作成した。
相互インダクタンスによる磁化測定装置を製作し,この試料における転移温度以下における金への超伝導電子の洩み出しの程度を測定した。しかし現在までの結果では以前ニオブ・チタン・銅やニオブ・チタン・金の時のような鮮やかな結果は得られなかった。
試料作成過程においてニオブ3錫と空気との接触が多い故,これが金への超伝導電子対の洩れ出しを阻害するのであろうと思われ,金管又は銅管中にバルクのニオブ3錫を入れて線引きするような方式を試みねばならないのではないかと考えられる。

報告書

(2件)
  • 1989 実績報告書
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 永野弘,清水健次: 富山大学教育学部紀要.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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