研究課題/領域番号 |
63550140
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
流体工学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
望月 博昭 九州大学, 総合理工学研究科, 助手 (70038058)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1989年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1988年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 超音速流 / 擬似衝撃波 / 境界層 / 干渉 / 振動 / バ-スト / 疑似衝撃波 / 圧縮性 / バースト波 |
研究概要 |
凝似衝撃波が境界層と干渉して振動するとき、擬似衝撃波領域内で観測される圧力変動は、擬似衝撃波の先頭衝撃波上流の境界層内で生じる大きな圧力変動をもつ波に影響される。この波は境界層の壁面に極めて近い所から発生するバ-ストに相当すると思われ、バ-ストが下流に伝播して先頭衝撃波の前枝衝撃波と干渉するため、先頭衝撃波下流では大きな圧力変動が生じる。流路中心軸上の各位置における圧力変動の最大振幅の流れ方向の分布において、先頭衝撃波直後の位置における振幅の最大値の勾配は、最小値の勾配よりもかなり大きいが、これは大きな圧力勾配をもつバ-ストの影響が衝撃波の振動に影響を与えているためと思われる。また最大振幅の流れ方向の分布におけるピ-ク値の位置は、擬似衝撃波を構成する各衝撃波の位置に一致せず、その位置よりも下流にある。さらに最大振幅の圧力変動は、先頭衝撃波と第2衝撃波の中間位置よりわずか下流の位置で生じるが、この位置は先頭衝撃波下流の流れの加速が終る位置、すなわち第2衝撃波上流で流れの減速が始まる位置にほぼ等しい。このような流れの加速と減速領域は擬似衝撃波の各衝撃波が形成される機構に関係していることから、擬似衝撃波の振動現象は、擬似衝撃波の構造と密接な関係がある。また先頭衝撃波の前枝衝撃波と後枝衝撃波で囲まれる境界層がはく離している領域の壁面における圧力変動と、流路中心軸上の各位置における圧力変動の相互相関は、その位置が衝撃波間の流れの加先領域にある場合は正の値となり、偏速領域では負の値となる。以上のことから擬似衝撃波の振動現象は、擬似衝撃波の先頭衝撃波直前の境界層の状態と擬似衝撃波の構造に大きく影響される。
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