• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

進行磁場における磁性流体界面波のレーザセンサによる計測

研究課題

研究課題/領域番号 63550145
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 流体工学
研究機関東京工科大学

研究代表者

片倉 寛  東京工科大学, 工学部, 助教授 (40114863)

研究分担者 山根 隆一郎  東京工業大学, 工学部, 教授 (50016424)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1988年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード流体工学 / 磁性流体 / 進行磁場 / 交流磁場 / 安定性 / 波 / 界面現象
研究概要

進行磁場における磁性流体界面波の定量的な理解のために重要な、交流磁場内における磁性流体界面の不安定波に関して、次のような実験的ならびに理論的研究を行ない、その結果以下の新たな知見を得た。
1.界面に垂直な交流磁場内での磁性流体界面波の計測
発生する不安定波は2種類ある。一つは印加磁場の周波数が比較的小さい場合に発生する定在振動波であり、もう一つは磁場の周波数が比較的大きい場合に発生する定常波である、レーザ変位計とパソコンによる振動波の波形測定によれば、振動波は印加磁場とほぼ等しい周波数成分をもつ、また定常波に及ぼす粘性の影響は小さく、この波は磁性流体に定常一様磁場の作用した場合に発生する不安定波と同一のものである。
2.界面に垂直な交流磁場内での磁性流体界面の線型安定性解析
振動不安定波についてかく乱の波数が特定の値をとる場合に、数値計算による限界曲線が得られた、粘性がある場合、非粘性の場合に比べて粘性減衰によって、系は安定化される。また表面張力の増大あるい磁化率の減少は、ともに系を安定化させる。さらに波数が特定の値の限界曲線の包格線として、真の限界曲線が得られ、実験結果と比較的良好な一致がみられた。
3.界面に平行な交流磁場での磁性流体界面波の計測
磁場こう配のある交流磁場内では磁場の周波数と同じ周波数の定在振動波が発生し、周波数の上昇と共に印加磁場の方向に節の数が増加する。また一様磁場内では、定常的な不安定波が発生し、その発生限界値は液深が深いほど、あるいは容器の幅が狭いほど低くなる。
以上の研究成果から、交流磁場内での界面不安定波の発生に関して、ほぼ当初の目的を達成したと考えている。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 大久保雅章: 磁性流体連合講演会論文集. 37-39 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 大久保雅章: 磁性流体連合講演会論文集. 40-42 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Masaaki Okubo: Abstract of Fifth International Conference of Magnetic Fluid.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 尾崎宏: 磁性流体連合講演会論文集. 25-27 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 大久保雅章: 日本機械学会論文集.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 山根隆一郎: 特殊流量計と流量計測に関する調査研究分科会成果報告書(日本機械学会、P-SC116).74-81 (1998)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Masaaki Okubo.: JSME International Journal. 32. 39-46 (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 大久保雅章: 日本機械学会論文集.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 大久保雅章: 日本機械学会論文集.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 大久保雅章: 日本機械学会講演論文集.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

URL: 

公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi