研究課題/領域番号 |
63550219
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電力工学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
宮城 隼夫 琉球大学, 工学部, 教授 (40112445)
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研究分担者 |
山下 勝己 琉球大学, 工学部, 助教授 (60158152)
上里 勝実 琉球大学, 工学部, 教授 (70045029)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1990年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1988年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 非ル-リエ形リアプノフ関数 / 過渡安定度 / 電力系統 / オンライン評価システム / ロバスト安定性 / 位相角測定 / 積形非線形システム / リアプノフ法 / ル-リエ形非線形システム / 複合線非線形システム / リアプノフ関数 / リエナール形非形線形システム |
研究概要 |
1.発電機の鎖交磁束減衰を考慮したシステムが積形の非線形システムとなり、ル-リエ形リアプノフ関数がうまく適用できない。そこで、この積形非線形システムのリアプノフ関数を構成する手法を開発した。 2.システムを同定する際の誤差の問題、さらに時々刻々変動する電力系統の負荷の問題に対処できるように、リアプノフ関数を用いて非線形システムのロバスト安定性を解析する方法を提案した。 3.電力系統の安定性を決定する主要因が同期発電機であることからリアプノフ関数を評価関数として同期機の乱調振動、同期引入れ現象、および同期化の改善方法を解析する手法を提案した。 4.電力系統内の事故時における対処策として、制動抵抗の投入・開放をタイミングよく行なう手法があるが、このタイミングの決定をリアプノフ関数を用いて行なう方式を提案した。 5.模擬電力システムのオンライン評価システムを構築するためには、システムの状態量である発電機の位相角と角速度を時々刻々測定し、コンピュ-タでただちに計算処理する必要がある。角速度については模擬システムに測定回路が併設されているが、位相角を測定する装置がなかっため、位相角を測定する装置を試作した。 6.模擬電力システムの非ル-リエ形リアプノフ関数を筆者らによって開発されたラグランジュ・シャルピ法により構成し、このリアプノフ関数を評価関数としてシステムの安定性をマイクロコンピュ-タでオンライン評価するソフトを開発した。これにより、一つの非ル-リエ形リアプノフ関数を用いた電力系統のオンライン評価システムを構築することができた。なお、本研究で構築されたオンライン評価システムにより、実際にマイクロコンピュ-タで模擬電力システムを制御し、実験結果とシミュレ-ション結果がよく一致することも確認した。
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