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触媒CVD法により作られるアモルファス半導体膜特性の触媒体依存性.

研究課題

研究課題/領域番号 63550236
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 電子材料工学
研究機関広島大学

研究代表者

松村 英樹  広島大学, 工学部, 助教授 (90111682)

研究分担者 末宗 幾夫  広島大学, 工学部, 助教授 (00112178)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
キーワード薄膜堆積技術 / アモルファス-シリコン / 触媒CVD法 / CVD法
研究概要

熱触媒反応を用いて原料ガスを分解することにより、プラズマも光励起も用いることなく、300℃以下の低温で薄膜堆積のできる「触媒CVD法」と名付けた新しい方法により、アモルファス・シリコン(a-Si)、シリコン・ナイトライド(SiNx)の成膜を試み、特に、触媒体材料と膜質の関係に関し検討加えた。その結果、1)a-Si堆積時には、原料ガスのシランを触媒体に吹き付けた直後に、その触媒体表面はシリサイドへと変質し、約30分の膜堆積の後には、それはほとんどシリコンへと変わること、また、この触媒体表面の変質に応じて、触媒体温度の逆数と成膜速度の関係から求まる活性化エネルギーは変化し、この触媒体上での原料ガスの分解反応が単なる熱反応でないことも確認できた。
また、2)a-Siの膜質の触媒体材料への依存性は小さいが、触媒体表面が単なるシリコンに変質した際に作られるa-Siの電子共鳴スピン密度は1×10^<16>cm^<-3>まで低下し、低欠陥の膜が作られていること、さらに、
3)触媒体上では表面移動度が大きく、不活性なSiH_3などの種が大量に作られ、これが良質な膜を形成するための鍵となっていることを明らかにした。表面移動度の大きな種を用いて薄膜を形成すると、集積回路などの微細な凸凹に沿って膜が堆積することが知られていたので、結果3)に基づき、この触媒CVD法を集積回路の層間絶縁薄膜の堆積に適用することを試みた。その結果、
4)触媒CVD法により、SiNxなどの層間絶縁膜用薄膜が容易に堆積できることを確認した。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Hideki Matsumura.: Mat.Res. Soc. Symp. Proc.118. 43-48 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Hideki Matsumura.: J. Appl. Phys.64. 6505-6509 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Hideki Matsumura.: J.Appl. Phys.65. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Hideki Matsumura.: Proc. of Micro-Process Conf.(1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Ikuo Suemune.: IEEE Quantm Electronics. QE-24. pp1778 1790 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Hideki Matsumura.: "Properties of Amorphous Silicon(EMIS Datareviews Series, no.1, 2nd ed.)" INSPEC Publication,(1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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