研究課題/領域番号 |
63550278
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報工学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
上野 文男 熊本大学, 工学部, 教授 (10040453)
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研究分担者 |
杉谷 賢一 熊本大学, 工学部, 助手 (60171162)
井上 高宏 熊本大学, 工学部, 教授 (70093987)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | ファジィ推論回路 / ファジィ推論 / MAX-MIN合成 / 機能メモリ / 電流モード / MAX回路 / MIN回路 / 電流ミラー回路 |
研究概要 |
本研究では、バイナリロジック回路を用いた機能メモリによる方法と、アナログ回路を用いた電流モード方式による方法の2つの方法で、多機能ファジィ論理連想記憶演算回路の研究を行った。 1.機能メモリ: 多変数を並列に処理できる2進数MAX-MIN演算器を用いた機能メモリを提案した。このメモリは、あいまい行列の要素数に無関係に、並列・高速にファジィ推論を行うことができ、実時間ファジィシステムの基本構成要素として応用が期待される。また同時にこの機能メモリは、通常のメモリと同様に、同一パターンの繰り返しとなるので、VLSIとしての実現に適している。 2.電流モードファジィ回路: 電流モード回路によるファジィ推論エンジン及びファジィコントローラを提案した。電流モード回路では、多出力の電流ミラー回路が必要となるが、従来の回路では出力数が多くなると、動作速度が極端に遅くなる。そこでまず、ソースウォロワー回路などを付加した改良型電流ミラー回路を提案し、その高速性を確めた。次にこの回路を用いて、MAX回路、MIN回路及びMAX-MIN回路を提案した。これらの回路により、アナログ方式多入力、多出力のMAX-MIN合成を高速に行うことが可能になった。 今後の課題は、これらのファジィ演算回路の詳細なレイアウト設計とこれらの回路を従属あるいは並列に接続することによる、高次ファジィ推論回路の実現である。
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