研究課題/領域番号 |
63550299
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計測・制御工学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
宮本 定明 筑波大学, 電子・情報工学系, 助教授 (60143179)
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研究分担者 |
大井 紘 国立公害研究所, 環境情報部, 室長 (10023227)
稲垣 敏之 筑波大学, 電子・情報工学系, 助教授 (60134219)
池辺 八洲彦 筑波大学, 電子・情報工学系, 教授 (10114034)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | ファジィ情報検索 / ファジィ・シソーラス / ファジィ関係 / 学術情報データベース / アルゴリズム / クラスター分析 / 推移的閉包 / ファジィ・グラフ / 検索システム |
研究概要 |
ファジィ情報検索とは、索引構造にあいまいさを含む学術文献等の検索方法とシステムに関する研究を意味する。ファジィ検索は1970年代の初めに研究が始められたが、ハードウェアの高速化と情報検索のためのデバイスの発達、学術情報データベースの蓄積などによって、実用化が可能となってきた。以下では、本研究のタイトルである"ファジィ情報検索の理論とシステムの開発"に従い、理論的な成果とシステム開発における成果の2つに分けて研究概要を述べる。なお、括弧内は、本研究による研究発表を表している。(1)理論、方法論における成果:情報検索のプロセスを表す数学モデルについては、従来様々なものが提案されているが、未だ満足すべきものはない。本研究では、max-min代数を用いたブロック線図によるファジィ情報検索のモデルを提案した(ISE-TR-88-68)。このモデルは、Heapsによる重み付き検索のブロック線図に比べて、フィードバックを文献のクラスタリングと関連させて記述できること、Heapsの方法で必要であった逆行列を正値にするためのパラメータが不要となる、などの点で優れており、重み付き検索のモデルよりファジィ検索のモデルがより適切であることを示している。また、ファジィ検索と文献のクラスタリングがどのように関連しているかを示し(IEEE SMC 1989)、この一つの応用として、新しいクラスタリングの方法を提案した(ISE-TR-88-74)。(2)システム開発における成果:ファジィ情報検索の基本的な道具であるファジィ・シソーラスを作成し、実用的なデータベースの上でこれを使用した検索システムを開発した(IIZ UKA-88)。このシステムを効率良く稼働させるため、ファジィ検索の様々なアルゴリズムを検討し、このシステムにインプリメントした。また、ファジィ索引の自動生成を試みた。
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