研究課題/領域番号 |
63550303
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計測・制御工学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
阿部 武雄 新潟大学, 工学部, 教授 (40018453)
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研究分担者 |
山口 芳雄 新潟大学, 工学部, 助教授 (50115086)
仙石 正和 新潟大学, 工学部, 教授 (30002017)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1989年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1988年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | リモ-トセンシング / 電波計測 / FM-CWレ-ダ / 損失媒質 / レ-ダ |
研究概要 |
空気中や乾雪など損失の少ない媒質中におかれた物体をマイクロ波リモ-トセンシングによって検出する場合、アンテナから近い距離におかれた物体に対してはFM-CW法が便利であることが今までの研究によって知られている。使用する周波数帯は測定に要求される精度によって決まり、伝搬媒質中の電気的特性には依存しない。一方、湿った積雪など電気的な大きな損失をもつ媒質中に埋れた物体を検出する場合には、マイクロ波の周波数による減衰率の違いから最適な周波数範囲を選ぶ必要がある。すなわち、高い周波数ほど距離検出の分解能は向上するが、媒質中での減衰が増大するための物体探査の距離が制限される。低い周波数帯ではその逆となり、さらに波長に対応した実用上不便な大型アンテナを用いなくてはならない。そのため、この研究では1〜2GHz帯のマイクロ波を使ってFM-CW法による実開口レ-ダを構成した。従来、送受信兼用のアンテナを用いていたが、システムノイズの低減のために分離した。実開口レ-ダではアンテナの走査間隔とアンテナビ-ム幅によって受信される物体像に拡がりをもつことになる。そこでアンテナの小型化を考慮に入れながら、FM-CW法による初めての開口合成レ-ダ方式を開発し、アンテナ走査方向の取得デ-タの圧縮によって物体の位置や形状を精度よく検出する方法を考案した。この方法によって多くの積雪層から成る湿雪中でも、不要反射のクラッタ-やノイズを低減し、物体情報をコントラスト良く取得することが可能となった。
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