研究課題/領域番号 |
63550336
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
土木構造
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
家村 浩和 京都大学, 工学部, 助教授 (10026362)
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研究分担者 |
伊津野 和行 京都大学, 工学部, 助手 (90168328)
山田 善一 京都大学, 工学部, 教授 (60025856)
杉戸 真太 京都大学, 工学部, 助手 (60115863)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1989年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1988年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 地震入力エネルギ- / 分担率 / 最適分配 / 免震構造 / 制震構造 / アクティブコントロ-ル / 柔構造 / 海洋構造物 / 免振構造 / 免震構造物 / 制震構造物 / 地震エネルギー / スペクトル / アクティブコントロール / エネルギー消費 |
研究概要 |
最近における高度技術の発達により、その機能が極めて重要な構造物例えば原子力発電所や大規模情報管理施設などが出現して来ている。これらの構造物では、作用地震力を出来るだけ低減させる工夫が望ましい。また設計技術の進歩や材料強度の増加により、非常にたわみ易い構造物例えば高橋脚橋梁や長径間吊橋、斜張橋等が建設されている。これらの構造物では発生する震動を出来るだけ抑制することが望ましい。こうしたことから、最近構造物の免震や制振に関する研究が実施され始めている。しかしながらこれらのほとんどの研究では、免震や制震の効果を応答加速度や変位の瞬間的な最大値で検討している。地震動の継続時間を含めた観点からは、エネルギ-や部材のポテンシャルエネルギ-として入力され、粘性や履歴特性によって吸収されて行くエネルギ-分担の過程を明らかにし、この概念を用いて免震や制震機構の最適化を図り、実用化への基礎資料を提供しようとするところにある。 上記の目的を達成するため、本研究では、まず多自由度履歴構造物において、地震入力エネルギ-がどのように分担されて行くかを検討するための解析的手法を提示し、さらにこれを免震および制震構造物に適用したシミュレ-ションを行った。さらに最近特に注目され初めている構造物の震動のアクティブコントロ-ルに関する基礎的な一連の研究を実施した。またフレキシブルな構造物への長周期設計地震入力という観点から、その応答スペクトルを各種のデ-タや半経験的手法を用いて評価した。構造物に作用する動的な荷重の組合せという立場からは、波浪下における海洋構造物の地震応答解析を実施した。また本研究の実施期間中に構造物の地震応答解析法について取りまとめる機会を得たので、これについても、本研究の成果に含めることとした。
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