研究課題/領域番号 |
63550345
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
コンクリート工学・土木材料・施工
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
角田 與史雄 北海道大学, 工学部, 教授 (60001210)
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研究分担者 |
古内 仁 北海道大学, 工学部, 助手 (60165462)
高橋 義裕 北海学園大学, 工学部, 助教授 (80137398)
堺 孝司 北海道大学, 工学部, 助教授 (20002206)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1989年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1988年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 鉄筋コンクリ-ト / 押抜きせん断 / 引抜きせん断 / せん断 / スラブ / フ-チング / フーチング |
研究概要 |
フ-チング等のRC面部材が引抜きせん断力を受けるときの耐荷性状は著しく複雑であり、設計上の取扱が不明確な点が多い。とくに引抜き力が部材自由縁に近い場合には、縁端距離の減少に伴う耐力低下が大きく、せん断補強鉄筋の効果についても明確にされていない。本研究はこれらの問題について解明を試みるもので、スラブ供試体において縁端距離、厚さ方向の載荷位置(表面載荷、埋込み載荷)、主鉄筋および配力鉄筋の配置、供試体幅、張出し長およびせん断補強鉄筋の有無を変数とする実験を行なった。また、引抜きせん断を受ける部材では一般にせん断スパンが小さいが、このような場合のせん断補強鉄筋の効果については不明な点が多いため、基本的性質を調べるためディ-プビ-ムによる実験も行なった。変数はせん断スパン比、補強鉄筋の種類(スタ-ラップ、水平鉄筋)および量である。本研究で得られた主な結果は次のとおりである。 1)引抜きせん断力のように局部的に大きな力が作用するときの破壊性状は極めて複雑であるが、設計上は全幅有効とするはり型せん断、ある有効幅を考慮するはり型せん断、全臨界長をとる押抜きせん断、ある有効臨界長を考慮する押抜きせん断および無筋コンクリ-ト的なせん断破壊に分けて取扱うのが実用的である。 2)片持部材の場合は、表面載荷および埋込み載荷のいずれにおいても部材幅の増加に伴って全幅有効なはり型せん断から、有効幅をとるはり型せん断または押抜きせん断へ移行する。 3)ディ-プビ-ムの場合にもスタ-ラップはせん断補強効果を有するが、トラス理論値を下回ることがあり、せん断スパン比およびスタ-ラップ量を関数とする低減係数を導入するのが実用的である。
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