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表面振動機によって締固める超硬練りコンクリートの微細構造に基づく締固め機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 63550348
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 コンクリート工学・土木材料・施工
研究機関秋田大学

研究代表者

加賀谷 誠  秋田大学, 鉱山学部, 助手 (00091794)

研究期間 (年度) 1988 – 1989
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1988年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード表面振動機 / 超硬練りコンクリート / 空隙 / ペースト / 締固め機構
研究概要

1.実験概要
粗骨材最大寸法40mm、W/C=80%、VC値=20±5秒の超硬練りコンクリートを断面15×15cm、高さ30cmの透明アクリル板製の角柱型わくに打込み、表面振動機(質量38kg、振動数50Hz、振幅0.20cm)によって振動時間を変えて締固めを行うと同時にコンクリート中の上層および下層に埋設したプラスチック製モデル粗骨材(40×50×10mm)周囲の可視化観察を行った。また、各締固め段階でのモデル粗骨材上・下部の水セメント比を測定した。さらに、各締固め時間で別途作製した試験体上層および下層より試験片を採取し、研磨後、モデル素材粗骨材上・下部に接して形成された空隙面積を顕微鏡用テレビ撮影装置により測定した。
2.実験結果
(1)上層のモデル粗骨材上部に流下したペーストが滞留し、粗骨材周囲を伝わりながら下部に流入した。さらに、下層から上昇するペーストによって空隙充填がなされた。その後、下層でもこの現象が観察された。
(2)上層のモデル粗骨材上・下部のW/Cは、最初上部の方が大きく、振動時間と共に増加すること、下層では最初その差は小さいが後に下部で大きく、さらに上・下部共に減少し、両層共薬200秒以後、上・下部の大小関係が逆転した。これ以後、骨材間隙は全く認められなかった。
(3)モデル粗骨材上・下部に接する空隙面積は、両層とも上部の方が小さい。また、振動時間の増加に伴う空隙面積の減少傾向は、約200秒以後増加傾向に転ずる。
(4)締固め過程において、流下・上昇するペーストが粗骨材周囲の空隙を十分充填するとき、粗骨材上・下部のW/Cはほぼ等しく、また、空隙も最小となる。締固めの過不足によって、粗骨材周囲のW/Cのバランスは乱され、空隙も増大することが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 加賀谷誠: セメント技術年報. 42. 172-17 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 加賀谷誠: フレッシュコンクリートの挙動とその施工への応用に関するシンポジウム論文集. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 徳田弘: 土木学会論文集. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 徳田弘: 材料. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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