研究課題/領域番号 |
63550419
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
井口 道雄 東京理科大学, 理工学部, 教授 (60084456)
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研究分担者 |
涌井 栄治 東京理科大学, 理工学部, 助手 (10084336)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1988年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 地盤-基礎系相互作用解析 / 地盤と基礎間の剥離と滑り / 耐震安全性 / 非線形地震応答 |
研究概要 |
地盤物性には不確定性が含まれている事から、地盤物性を確率変数とし、さらに、地盤と基礎間の剥離と滑り現象が解析可能な地盤-構造物系の有限要素法プログラムを開発した。このプログラムを利用して、まず、地盤物性の不確定性が地盤-基礎系の水平及び回転バネに及ぼす影響を検討し、弾性定数の変動係数が水平及び回転バネに及ぼす影響は大きいものの、地中2点間の地盤物性の相関性(相関距離のパラメータ)の影響は小さい事を明らかにした。さらに、地盤-構造物系の2次元モデルを想定し、地盤の確率変数が剥離及び滑りの安全性に及ぼす影響を考察し、地盤物性の不確定性がこれらの安全性に及ぼす影響が大きい事を示した。これらの成果は、昭和63年度建築学会大会において発表した。 ついで、地盤-構造物系の相互作用を考慮して、構造物の弾塑性地震応答を解析する上で基本となる、埋込み基礎に対する衝撃応答関数を、利用しやすい形に整理して示した。これらの成果は、Int.Symp.on Pres.Vessel Tech.and Nuclear Code & Stand.に投稿中である。 今後は、上記の2つの内容を結びつけ、さらに地盤の非線形挙動を考慮する事によって、大地震時における地盤-構造物系の耐震安全性を総合的に加える予定である。
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