研究課題/領域番号 |
63550421
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
登坂 宣好 日本大学, 生産工学部, 教授 (00059776)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1988年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 境界要素法 / 境界積分方程式 / 基本解 / 線形曲げ問題 / 変位法 / 偏平球形シェル / 等分布荷重 / 集中荷重 / 弾性シェル / 応力関数法 / 偏平2次曲面シェル / 非偏平球形シェル / 円筒形シェル |
研究概要 |
2ケ年にわたる研究期間で推進してきた「境界要素法による弾性シェル曲げ問題の近似解析」において得られた研究成果を以下に示す。 1.問題の定式化 シェル曲げ問題に対する境界要素法の適用は現段階でも極めて少ない。存在する研究のほとんどが応力関数法によるものである。この手法は、境界条件に対する適用性が低く汎用性に欠けるものである。今回の研究では、変位法による立場を採用し、シェル曲げ問題に対する境界積分方程式の誘導およびその中に含まれる基本解の構成を始めて与えることができた。 2.数値計算スキ-ム 定式化された問題の境界積分方程式を任意の境界形状および境界条件を有する問題の解析に適用可能とするために必要な数値計算スキ-ムを新しく提出した。特に、基本解を表現する特殊関数を含む積分の評価に関して注意深い検討を行った。なお今回の離散スキ-ムは、手法の簡便さを目的とした最低次の一定要素とした。 3.偏平球形シェルへの適用 上記1、2項で開発した境界要素解析手法の適用性、有効性およびシェルの力学的性状の解明を行うため、今回は偏平球形シェルに対象をしぼり各種の数値計算を実行した。シェルの幾何学的パラメ-タ、境界条件および荷重条件等の相違による数値解の性状、精度等を明らかにした。 以上、本研究では、偏平シェル曲げ問題に対し有効な一つの近似解析手法が提案できたものと考えられる。今回解析した問題は、偏平球形シェルの線形曲げ問題であるが、他の形状を有する偏平シェルさらに非線形問題への本手法の適用性については現在検討中である。
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