研究課題/領域番号 |
63550442
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築計画・都市計画
|
研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
佐藤 誠治 大分大学, 工学部, 助教授 (70113412)
|
研究分担者 |
有田 幸生 大分大学, 工学部, 助手 (60175990)
片岡 正喜 大分大学, 工学部, 教授 (70038438)
|
研究期間 (年度) |
1988 – 1989
|
研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
|
配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1989年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1988年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
|
キーワード | 土地利用 / 都心 / 高密度 / 混合 / 居住者意識 / 多層空間 / 容積率 / 立体的土地利用 |
研究概要 |
(1)都心部の立体的土地利用を解析するために、コンピュ-タグラフィックスの手法を用いたデ-タベ-ス作成システムを構築した。 (2)大分市の都心部の立体的土地利用の状況を把握するために建物各階の床面の利用現況を踏査し、約14,000個の土地利用単位(床利用単位)の位置(水平および垂直位置)とその利用区分(104種類)を固定し、(1)の手法を用いてデ-タベ-ス化した。 (3)このデ-タベ-スを用いて、各階別の利用面積を集計することにより、立体的土地利用の現況を明示できた。また、3次元CGの手法を用いて視覚的に表現することにより、後の解析結果との関連も可能となった。 (4)土地利用密度の指標と混合度指標を用いて、都心部の土地利用の特性を把握した。土地利用区分を104から29個に再区分して、区分別の密度指標(容積率に近い概念)を都心部に設定した円形の小地域を規則的に移動させて算定した。この結果都心部の密度構成が明らかになると同時に当然のことであるが用途地域指定との関連が大きいことが判明した。シンプソンインデックスを用いた混合度指標についても同様である。 (5)土地利用区分間(例えば住宅と商業)との混合関係をみるために、それぞれの土地利用区分を中心とた圏域を設定した。その圏域内における2次半径を計算することにより、土地利用区分間の近接関係すなわち混合の条件を知ることができた。同一の土地利用が互いに近接関係を有することがわかったが、住宅は他のほとんどの土地利用区分とほぼ同等の混合関係を持っているといえる。 (6)居住者を中心とした半径100mの圏域を設定し、圏域内の密度と混合の指標と、居住者の環境評価、意識との関連を分析した。これによると住居系よりも商業系の土地利用区分の方が環境評価に大きな影響力を持っていることがわかった。
|