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相変化型光記録用薄膜の腐食の研究

研究課題

研究課題/領域番号 63550528
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 金属材料
研究機関九州大学

研究代表者

増田 正孝  九州大学, 工学部, 講師 (40165725)

研究分担者 田原 晃  九州大学, 工学部, 助手 (50155222)
羽木 秀樹  九州大学, 工学部, 助手 (40117213)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1988年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード相変化型光記録 / 耐食性 / 結晶-非晶質相変化 / 高速記録
研究概要

近年、情報記録媒体として磁気記録よりも高記録密度を持つ光記録素子が重要視されている。光磁気記録材料としてガドリニウム-テルビウム系合金の開発がなされ、一部、商品化も進められている。しかし記録・再生ヘッドが大型で、高速移動に問題を残し、再記録速度の点で磁気記録よりも劣っている。光記録では、テルル酸化物で実用化されているが、追記型で再書込ができずCDやLDなどにのみ利用されている。書換え可能な光記録素子としてインジウム-アンチモン、ゲルマニウム-テルル-アンチモン-イオウ系などの化合物の結晶-非晶質、結晶-結晶の相変化を利用する方式が考案され、製品化が待たれているが、これらの材料の腐食が残された重大な課題となっている。本研究ではアンチモン-セレン系の薄膜の光記録特性と腐食特性に関して検討を加え、新たな知見を得た。電子ビーム蒸着法により作製したアンチモン-セレン(Sb_2Se)薄膜が、書換型光ディスク媒体として優れた性質を有していることを見出した。Sb_2Se薄膜は、結晶-非晶質の相変化の際の光反射率変化により情報記録を行なう。その相変化時間(結晶化速度)は、300ns以下と短く高速書込が可能であることを示した。成膜後、無処理の膜は非晶質であるが、210℃、10分間の熱処理によって結晶化する。この結晶構造は準安定相である。結晶化温度として、195±5℃を、結晶化の活性化エネルギーとして2.9eVを得た。反射率コントラストはSb_2Se膜厚75〜85nmで最大値を示した。基板/SiO_2(50nm)/Sb_2Se(75nm)/SiO_2(150nm)/Al(100nm)の構造の記録実験用ディスクを作成し、静止記録・再生実験を行ない、10回の書換後も記録・消去特性の劣化は見られないことを確認した。また、800Hの信号を線速度2m/sで記録したディスクの再生において37dBのS/N比が得られた。アクリル被覆したものは、耐食性が劣っていたが、石英被覆したものは、加速試験で、充分な耐食性を示した。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 増田正孝: 日本金属学会誌. 52. 336-342 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 羽木秀樹: Trans.JIM. 29. 710-717 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 羽木秀樹: Trans.JIM. 29. 373-382 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 田原晃: The 4th Int. Cong. Hydrogen and Materials.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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