• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

超微量物質と微小領域のキャクラタリゼ-ションへのX線の応用

研究課題

研究課題/領域番号 63550561
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 工業分析化学
研究機関山梨大学

研究代表者

岩附 正明  山梨大学, 工学部, 助教授 (20020430)

研究期間 (年度) 1988 – 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1989年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1988年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード超微量物質 / 微小領域 / キャラクタリゼ-ション / X線マイクロディフラクトメ-タ- / 低膨張磁器 / ガラスセラミックス / 大気中粒子状物質 / 大気粉じん / 炭化ケイ素 / 半田バンプ / キャラクタリゼーション / X線マイクロディフラクトメーター / 低膨張性結晶 / 結晶の分布と配向 / 超微量試料用ホルダー
研究概要

1.微小領域のキャラクタリゼ-ションの方法を確立するため、異方性の大きい低膨張結晶を析出させた耐熱食器皿やガラスセラミックス板を用い、湾曲形位置敏感比例計数管と試料3軸揺動機構を備えたX線マイクロディフラクトメ-タ-により、含有結晶の配向や分布を研究した。その結果、耐熱食器皿の表面から200μm以上の内部ではどこでも、主成分のインド石と小量成分のエンスタタイトによる同様の回析図形が得られて均質であったが、表面付近の回析図形は場所により、また試料を回転するか静止させるかにより大きく変化した。表面に近いほどβ-石英固溶体のかなり粗い結晶が多く分布していることがわかり、これから耐熱衝撃性改善の指針が得られた。一方、ガラスセラミックスの微小部回析図形は試料回転の有無によらず、内部と表面でもほぼ同じで、微細な結晶が均一に分布しており、その優れた耐熱衝撃性が説明された。
2.超微量の微粒子試料のX線回析分析法を検討するため、まずそれに適した試料ホルダ-を自作した。これを用いて大気中粒子状物質の個々の微粒子を顕微鏡下で選んで取り付け、X線マイクロディフラクトメ-タ-により回析図形を測定した。その結果、同じ物質でもしばしば複数の存在状態があることが分かるとともに、従来できなかった0.03μg程度の超微量微粒子の同定も可能になり、大気中粒子状物質の発生源の解明などに極めて有用であることが分かった。中国渡口市の降下ばいじんでは、マブネタイトは黒色粒状及び破片状粒子として存在する外、赤黒色塊状粒子中に小量成分としてヘマタイトに伴って含まれたり、フライアッシュと思われる黒色球状粒子中にも含まれた。微量含まれた無色又は淡黄色半透明球状粒子はムライトを含むものと含まないガラス質のみのものがあった。ムライトは外に白色塊状のものが微量あり、方解石も2種あった。さらに超微量の金雲母も検出できた。

報告書

(3件)
  • 1989 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 岩附正明・古河正仁・深沢力: "低熱膨張磁器及びカラスセラミックスの状態分析への微小部X線回析計の応用" 日本セラミックス協会学術論文誌.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1989 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Masaaki IWATSUKI, Masahito FURUKAWA, and Tsutomu FUKASAWA: ""Application of an X-ray microdiffractometer to a state analysis of low-thermal-expansion porcelain and glass ceramics"" Journal of the Ceramic Society of Japan, Communicated.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1989 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 岩附正明・古川正仁・深沢力: "微小部X線回析計の低熱膨張磁器及びガラスセラミックスの状態分析への応用" 日本セラミックス協会学術論文誌.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

URL: 

公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi