研究課題/領域番号 |
63550589
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
工業物理化学・複合材料
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
数坂 昭夫 北海道大学, 獣医学部, 助教授 (00002113)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1988年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | シリカ担持銅触媒 / 酢酸銅 / 固定化銅錯体 / 銅-酸素錯体 / モリブデン触媒 / モリブドケイ酸 / 固定化錯体電極 / 炭酸ガスの還元 / シリカ担持コバルト触媒 / 炭酸ガスのメタン化反応 / 固定化コバルト・ポルフィリン錯体電極 / 炭酸ガスの電解還元 / 高温焼成セリウム複合酸化物 / イットリビウムの添加効果 / メタン酸化カップリング反応 / 固定化銅ビリジン錯体 / 銅酸素錯体 / フエノールの酸化重合反応 / シリカ担持モリブデン触媒の光還元 / シリカ担持モリブデン触媒上のゼロ価モリブデン種 / シリカ担持モリブデン触媒の固体酸性の発現 |
研究概要 |
1、シリカ担持銅触媒調製におけるシリカと酢酸銅との相互作用:銅イオン前駆体の酢酸銅、mono-、di-およびtri-クロル酢酸銅とシリカの相互作用を検討した。ESRおよびIRの結果から、シリカ上のOH基が錯体のタ-ミナル位に配位して錯体を固定化していることを見いだし、担体の化学的役割を明かにした。 2、シリカあるいはゼオライトに固定化した銅ピリジン錯体の局所構造と触媒特性:2-[2-(trichlorosilyl)-ethyl]pyridineで修飾したシリカ表面あるいはゼオライト細孔内に、銅-ピリジン錯体(Cu(Py)_n,n=3-4)が固定化されることを見いだした。この錯体は、容易に酸化・還元をうけ、シリカ上には酸素分子と2:1の酸素錯体を、またゼオライト細孔内には1:1のそれを生成すること、またフェノ-ルの二量化あるいは重合反応に高い触媒活性と特異な選択性を与えることを示した。さらに、ゼオライトの細孔内をメチル基で疎水化すると、触媒活性の増加が観測され、酵素反応との類似性が認められた。 3、シリカ担持モリブデン触媒のシリカ担体の役割:シリカ上のモリブデン種は、シリカの四配位構造を反映した構造をとり、一酸化炭素共存下で容易に光還元されること、および水あるいは水蒸気処理によって12モリブドケイ酸に変化し、固体酸性を示すことを見いだした。 4、無機マトリックスに固定化したコバルトイオンおよびコバルト・ポルフィリン錯体の局所構造と二酸化炭素還元反応に対する触媒特性:4-[2-(trichlorosilyl)ethyl]pyridineあるいは塩化チオニルのピリジン誘導体で表面修飾した酸化スズあるいはグラッシイ・カ-ボン上にコバルト・テトラフェニル・ポルフィリン(CoTPP)を固定化し、これら電極上のCoTPPのピリジンによる配位状態と炭酸ガス還元反応に対する活性を検討した。CoTPP/Py錯体の形成がFT-IRおよびUV-VISスペクトルの観測によって確認された。また、これらの電極は炭酸ガス電解還元に対し、高い活性を示すことも明かになった。
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