研究課題/領域番号 |
63550595
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
工業物理化学・複合材料
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
武 純一郎 東京大学, 工学部, 講師 (40011019)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1988年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 多孔性結晶体 / ゼオライト / 表面物性 / 内表面ブレンステッド酸性 / 外表面ブレンステッド酸性 / 外表面積 / ZSM-5ゼオライト / Lゼオライト / モルデナイト / フェリエライト / 外表面酸性 / 内表面酸性 / 表面酸性 |
研究概要 |
独自に開発した塩基2重吸着法、さらにはXPSを用いてモルデナイト、L型ゼオライト、オフレタイト/エリオナイト、ZSM-5、フェリエライトの内・外表面を識別して、それらのブレンステッド(B)酸性質を詳しく検討し、以下のことを明らかにした。 1.いずれのゼオライトにおいても内表面のB酸点強度分布と外表面のそれとも著しく異なること。即ち、内表面には強いB酸点、弱いB酸点が存在するのに、外表面には強いB酸点は存在せず、弱いB酸点だけが(L型ゼオライト、オフレタイト/エリオナイト、ZSM-5ゼオライト)、あるいは弱いB酸点もなく極めて弱いB酸点だけ(フェリエライト、モルデナイト)が存在すること。 2.内表面のB酸点強度分布はSi/Al比が増大するとともに高強度側にシフトすること。この挙動は、ゼオライト細孔の構造や大きさとは関係なく、^<29>Si-NMRで観測される骨格Siの局所構造と相関すること。 3.外表面B酸点の強度は、Si/Al比と相関はなくゼオライト種に固有であること。 4.骨格Al原子の外表面密度は内表面密度より小さく、そのため表面B酸量の外/内比は、表面積の外/内比から予測されるよりも小さいこと。 5.大口径ゼオライトの外表面積測定に本研究で確立した大きな分子を用いるBET法が有効であること。
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