研究課題/領域番号 |
63550613
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
工業物理化学・複合材料
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
米田 幸夫 東海大学, 開発技術研究所, 教授 (80010651)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1989年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1988年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 有機化合物 / 立体化学 / 結合関係表 / 情報化学 / 計算機 / 三次元座標 |
研究概要 |
立体化学を精細に指定した有機化合物の高信頼度の3次元構造は生理活性物質などの分子設計・反応設計に不可欠で、その迅速な取得が強く要望されている。本研究により、示性式入力から3次元座標を計算するエキスパ-ト・システムSTERIC1と、示性式を結合関係表から記号化するENCODEサブシステムのプログラム開発をほぼ完成し、JICSTのデ-タベ-スから無作意に抽出した500個の化合物の約95%を正しく解決し得た。 このシステムは東大大型計算機センタ-で公開されている。 1.基礎団デ-タベ-スの増強。 基本的な基礎団と、アルカロイドなど、縮合・代置では困難な複雑な基礎団を含む化合物をX線結晶デ-タベ-スから検索し、立体化学情報を付加した3次元幾何約540個を収容するデ-タベ-スと、精細な立体化学表現を含む、ENCODE索引ファイルを完成した。 2.環の幾何。 1.に収容されていない環については、大員環の幾何は小員環の合成により、スピロ環・架橋環を含む、縮合環の幾何はそれを構成する成分の環(単環または縮合環)の幾何から合成する。複素環の実測値が無いときは、IUPAC命名法のア代置法を拡張・導入して、幾何が既知の、類似の基礎団に代置法の修飾語を記述し、原子を代置するとともに、その周辺の幾何を近似的に変更するようにした。 4.官能基の幾何の処理。 アジドのように通常の数値とは異なる幾何を有する官能基を検出して記号化し、特有の幾何を与えるようにした。 5.マニュアルの完成。 この研究でSTERIC1の機能を大幅に拡張したので、第5版としてユ-ザ・マニュアル(改訂版)、基礎団のカタログ、システム・マニュアルをワ-プロ入力によって完成した。ユ-ザ・マニュアルは東大大型計算機センタ-で刊行の予定である。
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