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電解置換反応を利用する有機フッ素化合物の高選択的合成

研究課題

研究課題/領域番号 63550639
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 合成化学
研究機関東京工業大学

研究代表者

渕上 寿雄  東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 助教授 (10016701)

研究分担者 昆野 昭則  東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 助手 (50205572)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1988年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード有機フッ素化合物 / 電解酸化 / 置換反応 / 陽極メトキシ化 / 炭素-炭素結合 / ビルディングブロック / 複素環化合物 / 陽極シアノ化
研究概要

1.申請者らにより見出されたトリフルオロエチルアニリン類の位置選択的陽極メトキシ化について、まずその適用範囲について調べた。その結果、種々の構造をもつアニリン類に本反応が幅広く適用できることが分った。とくに、置換を受け易いメチル基を芳香環上にもつ場合にもCF_3基の隣接炭素原子上(α-位)でのみ陽極メトキシ化が選択的に起ることや従来非フッ素系のものではメトキシ化が困難とされていた縮環型のアミンでもα-メトキシ化が生起することが分り、本反応が極めて高い位置選択性を有することが明らかとなった。
つぎに得られたα-メトキシ置換体(1[D5〜]D5)を出発原料とする含むCF_3化合物の合成を行った。その結果、アリルシランやシアノシランなどの求核性ケイ素化合物存在下、(1[D5〜]D5)にルイス酸を作用させることによりCF_3基のα-位での炭素一炭素結合形成を効率良く行い、アリル基やシアノ基などの有用な官能基を効率良く導入することができた。さらに、アリルシランとの反応では反応条件により環化と脱シリル化が同時に起り含CF_3テトラヒドロメキノリン誘導体が一挙に良好な収率で得られるという興味深い反応を見出した。
2.シアン化物イオン存在下、トリフルオロエチルアミンおよびアニリン類を陽極酸化したところ、芳香環上またはCF_3基の結合していないアルキル鎖上でシアノ化が起り、いずれの場合にもCF_3基のα-位にシアノ基は導入されないことが明らかになった。CF_3基が何故陽極メトキシ化を促進し、一方α-シアノ化を阻害するのか現時点では不明であり、さらなる研究が必要であるが、得られたシアノ化体は含CF_3α-アミノ酸の前駆体であり生理活性の面から興味が持たれる。
以上述べたように、本研究により従来困難とされていたCD[_<3]>のα-位での置換反応を可能にする新たな方法を提供することができた。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 渕上寿雄: 表面. 27. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 渕上寿雄: Tetrahedron Letters.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 渕上寿雄: Tetrahedron Letters.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 昆野昭則: Journal of Organic Chemistry.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 渕上寿雄: Tetrahedron Letters.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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