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分子内環状付加反応によるヘテロ多環系の開発

研究課題

研究課題/領域番号 63550641
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 合成化学
研究機関名古屋大学

研究代表者

江口 昇次  名古屋大学, 工学部, 教授 (50023099)

研究分担者 岡野 孝  名古屋大学, 工学部, 助手 (90194373)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1988年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードN-アルケニルニトロン / アザトリシクロ骨格 / 分子内Aza-Wittig反応 / オキサゾール / オキサジラン / ピロール / トリフルオロメチルエノン / 分子内1.3-双極性環状付加反応
研究概要

本研究では環状付加反応特に分子内環状付加反応によってヘテロ多環系化合物の合成的開発を計り新規ファインケミカルズ開発の基礎研究への寄与を目的としている。主な研究成果は以下の項目別に要約できる。
1.Nーアルケニルニトロンの分子内環状付加反応による含窒素多環系の合成:N-{(endo-Bicyclo[3.3.1]non-6-en-3-yl)methyl}nitroneを対応するヒドロキシルアミンとアルデヒドより発生させ加熱すると分子内1,3-双極性環状付加反応によりヘテロ4環系骨格が一挙に生成した。これらの化学変換により6-Azatricyclo[6.3.1.0^<4,10>]dodecaneおよび5-Azatricyclo[5.3.1.1^<3,9>]dodecane類の合成に成功した。
2.分子内Aza-Wittig反応による含窒素複素環合成法の開発:Aza-Wittig反応はイミノホスホランP=N基とカルボニルC=O基との[2+2]環状付加反応とみなせるがオキサザホスフェタン環が不安定でC=N基とPO基に変換する。この反応を分子内的に活用して含窒素複素環合成法を開発した。即ちオキサゾールやイミノラクタム、キナゾロンなどがこの方法によって非常に穏和な条件下で合成できることを明らかにした。
3.オキサジランとアセチレン系親双極子との環状付加反応によるピロール合成:オキサジランの誘導体である4,5-epoxy-4-azahomdadamartaneとdimethyl acetylened carboxylateやmethyl propiolateは熱的に反応し分子内双極子を生成して転位脱水反応をへてピロール誘導体を与えることを見いだした。これらの一般性については更に検討を必要とする。
4.含フッ素親ジエン・親双極子体の開発:フッ素原子の導入は新規材料開発において極めて重要であるが一般に容易ではない。本研究ではその一法としてCF_3基を含む親ジエン・親双極子としてCFC113aを利用した合成ルートを開発しその1.3-双極性環状付加反応によるピロール誘導体の合成を検討した。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Shoji,EGUCHI: J.Chem.Soc.,Perkin Trans.1. 719-723 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Hisato,TAKEUCHI: J.Org.Chem.54. 431-434 (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Shoji,EGUCHI: Heterocycles. 28. 125-128 (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Shoji,EGUCHI: J.Chem.Soc.,Chem.Commun.(1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Takashi,OKANO: Bull.Chem.Soc.Jpn.(1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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