研究課題/領域番号 |
63560018
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
作物
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研究機関 | 九州東海大学 |
研究代表者 |
片野 學 (片野 学) 九州東海大学, 農学部, 助教授 (80125468)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1988年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 茎頂培養 / 凍結保存 / 草本植物 / 木本植物 / 培地組成 / 無機塩類 / 季節変化 / 培地前歴 / 耐凍性 |
研究概要 |
1988年度と1989年度の2ケ年間において、草本植物10科17属43種および木本植物12科13属14種を材料にして茎頂培養を行った。本研究では、とくに、培地組成に着目し、濃度の異なる無機塩類(MS、1962とGamborg、1966)と植物ホルモン(BAPとIBA)を組み合わせた4種類の培地、すなわち、MB、MI、GB、GIを用いた場合、茎頂の生育はどのようになるのかを解明することを目指した。草本植物および木本植物ではともに初代培養で良好な生育を示す培地は概ね継代培養においても良好な結果をもたらした。いずれも、IBAに比べBAPの方が優れていた。BAP濃度を同一にし、2種類の無機塩類に着目すると、草本植物では濃度の高いMSが、一方、木本植物では濃度の低いGamborgがより良い結果をもたらす傾向であった。また、初代培養における培地の前歴は継代2代目以降の茎頂の生育に著しい影響を及ぼすものであることが明らかになり、とくに、茎頂生育開始に無機塩類が引き金的役割をはたしているのではないかということを知った。さらに、木本植物、とくにソメイヨシノやヤマザクラでは初代培養の成否が茎頂摘出時期と関連しており、明らかな季節変化が認められた。 厳寒期に、屋外で生育した大麦、ホワイトクロ-バ-、ソメイヨシノおよびヤマザクラは凍害防御剤DMSOを添加した場合、液体窒素中で凍結保存した後、生存していることが確認された。また、氷点下の低温に茎頂を暴露することによって茎頂の生育が促進されることもわかった。 今後は、茎頂培養における無機塩類の役割、すなわち、MSやGamborg(1966)が何故茎頂の生育に重要な影響を及ぼすのか、その要因を、これら無機塩を構成する各種イオンとその濃度に着目して解明するのが極めて重要であることを見いだし得た。
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