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デンドロビウムの発育生理および品種生態に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63560034
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 園芸・造園学
研究機関琉球大学

研究代表者

上里 健次  琉球大学, 農学部, 助教授 (10045122)

研究期間 (年度) 1988 – 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1990年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1989年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1988年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードデンドロビウム / 発育生理 / 品種生態 / 栄養生長 / 生殖生長 / 光合成 / 根の発育 / 品種実態 / 開花 / 落蕾
研究概要

デンドロビウムの、切り花として栽培されるグル-プのランを対象に、沖縄の亜熱帯気象条件下における発育生態を、品種間比較を合わせて調査検討した。供試した品種は沖縄で栽培されているもののおよそ20種で、萌芽から開花にいたる生長サイクルの動きと、栄養生長および開花に関する諸形質を比較することの両面から検討した。また一部の品種については、環境制御下における発育の様相を検討し、さらに光合成における炭酸ガスの取り込み方、また開花の際にみられる落らい現象についても要因の検討を試み、これらの面では品種間差も合わせて検討した。得られた結果の概要は次のとうりである。
1.冬季に低温となる亜熱帯気候下においては、強制休眠を経て萌芽期が春季に集中し、その結果開花が秋期に集中することとなり、これは避けられないことと判断された。2.その中で栄養生長に要する期間にはかなりの品種間差があり、とくに早生性を示すD.Pramotは、開花期間の延長拡大に貴重であることが示された。3.茎長、葉数などの栄養生長に関する形質、開花本数、花序長、輪数などの生殖生長に関する形質についても、それぞれの枠内でかなりの品種間差があることが示された。4.温度に関しては日昼温度40度を越える中でも障害はみられず、他方夜温が20度になると大幅な生長の遅れがある点で、典型的な高温性植物であることが示された。5.光合成様式については、夜間に炭酸ガスをとりこむCAM型タイプであることが明らかにされ、またその光合成能と葉齢に関しては、前年性の旧葉においても高い状態で維持されていることが確認されたが、品種間差はほとんど見られなかった。6.花らいの黄化萎凋については、高湿度、温度の急変の影響が大きく、花らいの生成するエチレン量とも連動することが示され、またその落らいの難易性にはかなりの品種間差があることも確認された。

報告書

(4件)
  • 1990 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1989 実績報告書
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 上里 健次: "デンドロビウムの発育生理および品種生態に関する研究" 琉球大学農学部学術報告. 38. (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Uesato Kenji: "Physiological and Ecological Studies on the growth of Dendrobium" Science Bull., Fac. of Agri., Ryukyu Univ.(1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 上里 健次: "デンドロビウムの落蕾現象と温度,湿度条件および花蕾のエチレン生成量" 園芸学会雑誌. 58,別2. 524-525 (1989)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 上里 健次: "デンドロビウムの発育と光合成および蒸散速度における品種間差" 園芸学会雑誌. 59,別2. 682-683 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 上里 健次: "デンドロビウムの発育生理および品種生態に関する研究" 琉球大学農学部学術報告. (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 上里健次: "デンドロビウムの落蕾現象と温度、湿度条件及び花蕾のエチレン生成量" 園芸学会雑誌. 58,別冊2. 524-525 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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