研究課題/領域番号 |
63560053
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
蚕糸学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
荒井 三雄 東京農工大学, 工学部, 助手 (00015041)
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研究分担者 |
平林 潔 東京農工大学, 工学部, 教授 (90021146)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1989年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1988年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 絹布 / 耐黄変性 / 耐洗濯性 / 紫外線吸収剤101S / 塩化第一すず / シリコ-ン樹脂 / 弗素系樹脂 / 撥水性 / 紫外線吸収剤 / シリコーン樹脂 |
研究概要 |
絹の用途拡大という点から、洋装として利用する場合に求められる性能は、実用性、機能性である。たとえば、洗濯機で洗濯できる、長く着ていてもしわにならない、雨に濡れても色落ち、変色しない、黄変をおこさないなどといった機能をもたせなくてはならない。本研究では、絹の優れた性質を損なうことなく、これらの機能をもった絹布の開発をこころみた。加工方法は、(1)シリコ-ン繊維処理剤による加工、(2)101S+SnCl_2処理絹布へのシリコ-ン繊維処理剤による後処理、(3)弗素系処理剤による加工の3種類を行った。試料は未処理絹布および上記による加工絹布を用いた。実験方法は、紫外線照射および日光暴露試験を行い、その黄色度を測定した。その後洗濯機で水洗いをし、それを交互に繰り返した。 実験結果(1)シリコ-ン樹脂処理絹布の強度は未処理絹布と同程度で、処理による強度の低下は見られなかった。伸度は洗濯前、洗濯15回後とも未処理絹布より大幅に上回っていた。シリコ-ン樹脂処理によって強度、伸度の耐洗濯性が向上した。(2)101S+SnCl_2処理絹布へのシリコ-ン樹脂による後処理は、紫外線照射24時間おきに洗濯機で水洗いをし、風乾して黄色度を測定すると、10回の洗濯後も黄変防止効果が顕著である。これより、シリコ-ン樹脂5%による後処理絹布は、シリコ-ン樹脂が繊維表面をコ-ティングし撥水性を与えるため、101Sの洗濯による流出を抑えている。(3)弗素系処理剤による加工は、処理絹布の強度、伸度とも未処理絹布と同程度で、洗濯前、洗濯後とも処理による低下は見られなかった。紫外線を照射し、洗濯機で水洗いをし黄色度を測定すると、弗素樹脂で加工した絹布の方が優れている。このことから、洗濯によっても樹脂が剥落することなく、耐洗濯性に効果があらわれている。
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