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ラット肝臓培養細胞におけるセレンの有効性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63560087
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 応用生物化学・栄養化学
研究機関京都大学

研究代表者

安本 教傳  京都大学, 食糧科学研究所, 教授 (50026514)

研究分担者 吉田 宗弘  関西医科大学, 助手 (30158472)
鈴木 富久子  京都大学, 食糧科学研究所, 教務職員 (60183422)
鈴木 鐵也  京都大学, 食糧科学研究所, 助手 (60027191)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1988年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードセレニウム / 動物培養細胞 / ラット由来初代肝細胞 / Hep G2細胞 / グルタチオンペルオキシダーゼ / 細胞増殖
研究概要

セレニウムは過酸化物の代謝に重要な役割を果たしている酵素、グルタチオンペルオキシダーゼの反応中心を構成している、動物にとっての必須微量元素である。人をはじめとする動物はセレニウムを主に食物から摂取しているが、その吸収後の利用については明らかにされていない部分が多い。本研究は、セレニウムによるグルタチオンペルオキシダーゼ誘導の機構及びその代謝の機構を明らかにしようとしたものである。動物培養細胞(セレニウム欠乏及び充足ラットから分離した初代肝実質細胞、及びヒト肝癌由来株細胞)を用いて、細胞の生育とグルタチオンペルオキシダーゼ活性に対するセレニウム化合物(亜セレン酸、セレノメチオニン、エブセレン)の添加効果を検討した。
1)セレニウム欠乏及びセレニウム充足ラット肝臓の初代培養細胞における検討;セレニウム欠乏及び充足飼料で飼育したラットから、コラゲナーゼ潅流法によって肝実質細胞を分離し、セレニウム化合物を添加して培養した。セレニウム欠乏ラット由来の肝細胞においては、亜セレン酸の形態のセレニウム添加がグルタチオンペルオキシダーゼ活性の発現に最も有効であった。セレニウム充足ラット由来肝細胞の場合では、セレニウム化合物の添加によって、グルタチオンペルオキシダーゼ活性を維持する傾向が認められた。
2)ヒト肝ガン由来株細胞Hep G2における検討;Hep G2細胞において、亜セレン酸、セレノメチオニン、エブセレンを添加すると、細胞の増殖を促進する効果が認められた。また、グルタチオンペルオキシダーゼ活性に対しては、亜セレン酸、セレノメチオニンの順に活性増加に有効であったが、エブセレンでは効果がみられなかった。これらのことから、セレニウムの化学形態によって細胞内での機能と有効性の異なることが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書

URL: 

公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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