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アポリポ蛋白遺伝子転写制御にあたえるω-3多価不飽和脂肪酸の作用

研究課題

研究課題/領域番号 63560095
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 応用生物化学・栄養化学
研究機関国立栄養研究所

研究代表者

松本 明世  国立栄養研究所, 病態栄養部, 研究員 (90192343)

研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1988年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードアポリポ蛋白mRNA / ω-3多価不飽和脂肪酸 / エイコサペンタエン酸 / リポ蛋白代謝
研究概要

食事由来の多価不飽和脂肪酸は血清脂質レベルを低下させることが知られているが、脂質代謝に対する分子レベルでの作用メカニズムは明らかにされていない。本研究ではω-3系多価不飽和脂肪酸の代表的なものの1つであるエイコサペンタエン酸(EPA)について、リポ蛋白代謝にあたえる作用をヒト肝ガン細胞由来HepG2を用いてmRNAレベルで解析することにより、脂質代謝調節に重要な機能をもつアポリポ蛋白の遺伝子転写制御に与える効果を検討した。
〔方法と結果〕細胞はヒト肝ガン由来の細胞系HepG2を用い、10%牛胎仔血清(FBS)を含むα-MEM培地で3日間培養し、さらにEBS(-)のα-MEM培地で16時間前培養後実験に供した。実験時の細胞数は1×10^6cell/dishとした。EPAはEPA-ethyl ester、純度99%以上を、0.5%の脂肪酸フリー牛血清アルブミン(BSA)でエマルジョンとし、α-MEMを用いて0.002%BSA、0〜750μMEPAとなるように希釈し本培養を行った。全RNAの調整は酸性グアニジンチオシアネート抽出法を用いた。アポAI、アポBmRNA量の解析は、全RNA15μgをホルムアルテヒド処理し、ノーザンブロト法で行った。EPA濃度を250μMとし、アポAI、BmRNA発現量に対する経時変化をみると、培養1時間後から発現量に減少がみられ、6時間で80%以下、12時間で90%以下に減少した。一方、培養を6時間とし、EPAの濃度依存性を検討した結果、アポAImRNA発現量は、EPA50μMで30%、100μMで50%、250μMでは80%以下に減少し、750μMでは85%以下となった。アポBmRNA量も同様に減少し、50μMで70%、250μMでは90%以下に減少した。
〔結論〕HepG2を用いた培養細胞系により、EPAのアポ蛋白遺伝子転写制御に与える作用を解析するための実験系の確立ができた。さらにこの系は他の脂肪酸や生理活性物質の作用を検討するためにも有用であると考えられ、今後、他の脂肪酸についても検討する予定である。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 松本明世: 動脈硬化.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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