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ホモタリズム実用酵母育種法の開発と高温エタノール発酵への応用

研究課題

研究課題/領域番号 63560110
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 応用微生物学・発酵学
研究機関宮崎大学

研究代表者

太田 一良  宮崎大学, 農学部, 助手 (70112315)

研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1988年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード酵母 / エタノール発酵 / ホモタリズム / 高温耐性 / エタノール耐性 / 育種 / Saccharomyces cerevisiae / Hansenula polymorpha
研究概要

効率的な高温エタノール発酵への応用を目的として醸造酵母に多く存在するホモタリズム酵母の育種法を確立し、以下の結果を得た。
1.高温(40℃)でのエタノール発酵に優れたエタノール耐性酵母として球磨焼酎モロミから分離されたSaccharomyces cerevisiae1200とフィリピンのライスワインから分離されたS.cerevisiae(uvarum)var.inulyticusを選出した。
2.育種に先だち、上記2菌株の生活環を検討した結果、S.cerevisiae1200はホモタリック、一方、S.cerevisiae var.inulyticusはヘテロタリックと判明した。
3.したがって、S.cerevisiae1200の単胞子とS.cerevisiae var.inulyticusの一倍体栄養細胞とをミクロマニピュレータを用いてspore to cell mating法により交雑し、接合株二株を得た。2株のうちMate2が40℃での発酵速度、エタノール耐性がともに親株より優れ、3〜4日間で11%(v/v)のエタノールを生成した。
4.この育種法を用いて、ヘテロタリックな清酒酵母協会9号とホモタリックなワイン酵母OC+2との交雑株を取得し、特徴的な酒質をもつ吟醸酒を創製した。
5.高温耐性酵母Hansenula polymorpha CK-1から染色体DNAを抽出し、pBR322をベクターとしてジーンライブラリーをE.coli HBIOIを用いて、作成した。
一方、上記ライブラリーから高温耐性遺伝子を選択するため、宿主としてH.polymorpha CK-1から温度感受性変異株を取得した。
以上のホモタリズム酵母の直接接合による育種方法は栄養要求性などの遺伝標識のための変異を必要とせず、S.cerevisiae1200の高いエタノール耐性とS.cerevisiae var.inulyticusの速い発酵速度を併せもつ雑種株を育成した。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kazuyoshi Ohta.: Journal of Fermantation Technology. 66. 455-459 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 田仁祥信: 日本醸造協会誌. 84. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 太田一良: "酵母のバイオサイエンス-伝統と新展開-9章酵母による高温エタノール発酵-高温耐性機構-" 学会出版センター, (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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