研究課題/領域番号 |
63560163
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林産学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
平井 信之 静岡大学, 農学部, 教授 (70023439)
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研究分担者 |
渡辺 康成 (渡辺 泰成) 理化学研究所, 結晶学, 研究員 (70087401)
甲斐 勇二 静岡大学, 農学部, 教授 (60022068)
滝 欽二 静岡大学, 農学部, 助教授 (00022252)
鈴木 滋彦 静岡大学, 農学部, 助手 (40115449)
丸山 則義 静岡大学, 農学部, 助手 (10022253)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1989年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1988年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | セルロ-ス誘導体の緩和現象 / 高圧電性材料 / フッ素を含むセルロ-ス誘導体 / セルロ-スの結晶分散 / 結晶構造とNMRスペクトル / セルロ-ス誘導体の緩和 / セルロース誘導体 / 圧電緩和 / 誘電緩和 |
研究概要 |
本研究では高圧電性のセルロ-ス誘導体を得ること、セルロ-ス誘導体の圧電、誘電、力学の関係を緩和現象から調べることを目的としている。これまで、シアノエチルセルロ-スの圧電性を中心に検討してきた。本研究では、さらにフッ素の導入を試み、フッ素を含むセルロ-ス誘導体の合成を行い、圧電性について検討を行った。現在のところ、フッ素を含んだセルロ-スの誘導体は結晶化度、配向度も低く、シアノエチルセルロ-スの10^<-13>C/N程度の圧電率を得ることが出来なかったが、高圧電性材料として今後開発させれる可能性は十分と判断された。 一方、種々のセルロ-ス誘導体の緩和現象について検討を行った。セルロ-ス誘導体の側鎖の分散、主鎖の分散等を、セルロ-スアセテ-ト、セルロ-ストシレ-ト、シアノエチルセルロ-ス、PDAF化シアノエチルセルロ-スについて調べた。またセルロ-スダイアセテ-トとセルロ-ストリアセテ-トのアセチル基とメチロ-ル基の分散への影響の違いについて検討を行った。メチロ-ル基では-80℃付近に、また、アセチル基では-30℃付近の圧電、誘電、力学の分散が認められた。主鎖の分散について、エチルセルロ-ス、セル-ロストリアセテ-ト、セルロ-スダイアセテ-トの圧電、誘電、力学分散を調べた。エチルセルロ-スでは55℃付近に、セルロ-ストリアセテ-トでは100℃付近に、セルロ-スダイアセテ-トではそれより少し高い温度に主分散が認められた。セルロ-ス結晶の温度特性を調べ、結晶分散の可能性について検討した。分子鎖方向の結晶の膨張はほとんどみられなかったが、分子鎖に垂直な方向では200℃〜250℃で急激な熱膨張が観測され、結晶分散の可能性があると判断された。
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