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サイレンタロイによる丸鋸の金属音抑止に必要な対数減衰率の追及

研究課題

研究課題/領域番号 63560167
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 林産学
研究機関東京農工大学

研究代表者

服部 順昭  東京農工大学, 農学部, 助教授 (90115915)

研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1988年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード丸鋸 / 金属音 / 制振合金 / 対数減衰率
研究概要

制振合金の一種で、熱処理温度を変えることによって対数減衰率を変化させることが出来る特徴を有するサイレンタロイ(12Cr-3Al-Fe、東芝製、略称SIA)から厚さ2mm、310mm四方の板を10枚作製した。減衰能を付与する前処理として、熱処理無し、熱処理温度500°C、600°C、800°C、1000°Cの5水準の処理を施した板を各2枚調整した。これらの板から直径305mm。鋸身厚さ2mm、歯数80、歯形が縦横兼用の交互歯であるチップソーを作製した。一方、チップソーの台金を切り取った端材から圧延方向とそれに45°の方向で巾10mm、長さ100mmの短冊を作製し、片持ち梁の端部を弾く方法でそれらのテストピースの対数減衰率を測定した。
得られた5種類のSIAの平均対数減衰率は低い方から0.93×10^<-2>、1.4×10^<-2>、6.9×10^<-2>、9.9×10^<-2>、10.4×10^<-2>となり、この順に作製したチップソーをH1、H2、H3、H4、H5と名付けた。参考までに、チップソーに広く用いられている合金工具鋼(SKS5)のそれは0.60×10^<-2>であった。
減衰能の異なる5種10枚のチップソーを丸鋸回転装置に装着し1000〜6000回転まで100回転ごとに回転させ、鋸軸延長上で鋸身中心から1mの点で騒音レベルとパワースペクトルを精密騒音計、FFTアナライザーで測定した。得られたデータをパーソナルコンピュータに入力し、解析した結果、H1やH2では所々で金属音が生じたが、H3からH5では全く金属音が生じず、SIA製チップソーの金属音の抑止には0.07以上の対数減衰率が必要であることが分かった。今後はこの値の普遍性を確かめるために、対数減衰率が0.07前後で鋸身の材質りつが異なるチップソーを作製し、金属音発生の有無を調べ、より安価で適した鋸身材料を探す必要がある。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 服部順昭、飯田朋治、野口昌巳: 木材学会誌.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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