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細胞融合による有用海藻の育種に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63560194
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 水産学一般
研究機関長崎大学

研究代表者

藤田 雄二  長崎大学, 水産学部, 教授 (80039726)

研究分担者 右田 清治  長崎大学, 水産学部, 教授 (30039713)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1988年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード有用海藻 / 育種 / プロトプラスト / 細胞融合 / PEG法 / 電気刺激法
研究概要

アマノリ葉体から分離したプロトプラスト(細胞塊)を用いて、ポリエチレングリコール(PEG)法と電気刺激法による細胞融合について検討した。PEG法では、プロトプラスト懸濁液0.2mlにPEG4000の70mgを直接添加するか、海水にPEGを飽和溶解した溶液0.2mlを添加、混合し、しばらく放置した後、CaCl_2を含むマンニトール溶液で希釈することによって融合細胞が得られた。電気刺激法による細胞融合には、高周波数1MH_2、交流電圧30-35V、方形パルス電圧200-250Vの条件が適し、プロトプラスト懸濁液にCaCl_2MgClを添加すると融合が促進された。色調や茎が近似するプロトプラストの異型融合細胞の識別は非常に困難であるが、そのような場合、いずれか一方のプロトプラストを中性紅液で染色することによって異型融合細胞の識別が容易であった。
PEG法あるいは電気刺激法によって、スサビノリ野生型-緑色型、スサビノリ-オニアマノリ、スサビノリ-ウップルイノリ、スサビノリ-アオサ、スサビノリ-ヒトエグサ間でのプロトプラスト融合に成功した。それらの融合細胞を一定条件下で培養した結果、スサビノリ野生型-緑色型、スサビノリ-オニアマノリ、スサビノリ-ウップルイノリ間の融合細胞は細胞壁を再生し、葉体に生長した。それらのいくつかは色調や染色体数などにおいて、両親のいずれかの性状と類似したが、一部では両親の性状とは異なる葉体も認められた。しかし、漁場でのF_1葉体の養殖試験の結果、耐病性や品質において特に優れていると判定されるものはまだ得られていない。
ワカメ、コンブ、テングサ、オゴノリなどのプロトプラストからは、一部では再生体が得られたが、多くは未だ再生体を得るまで達せず、プロトプラストの分離、培養条件、方法などなお検討を継続中である。海藻の育種のためのプロトプラスト融合については当初の目的を達した。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] C.R.K.Reddy;S.Migita;Y.Fujita: Botanica Marina.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] C.R.K.Reddy;Y.Fujita: Botanica Marina.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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