研究課題/領域番号 |
63560232
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業土木
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
大坪 政美 九州大学, 農学部, 助教授 (80112316)
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研究分担者 |
岡部 為信 九州大学, 農学部, 教務員 (60091378)
和田 信一郎 九州大学, 農学部, 助手 (60108678)
江頭 和彦 九州大学, 農学部, 助教授 (20038293)
高山 昌照 九州大学, 農学部, 教授 (60038312)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1990年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 海成粘土 / 堆積環境 / 酸化鉄 / 電解質 / 塩濃度 / セメンテ-ション / フロック / ゼ-タ電位 / 粒径 / 沈定容積 / 物理化学的性質 / 電解質物質 / 剪断強度 / 非晶質水酸化鉄 / 粘度 / 粒子間相互作用 / 粘土の沈降 / ヒドロキシアルミニウム / 粒子間相互作用セメンテーション |
研究概要 |
(1).有明粘土は、粘土鉱物としてスメクタイト.バ-ミキュライト.カオリナイト.イライト.クロライトを含み、スメクタイト含有量は表層の50%から深さ17mの20%まで変化している。粘土層の塩素イオン濃度は表層の0.07Nから深さ4mの0.3Nまで増加し、それ以下の深さでは深さ19mの0.01Nまで減少している。表層付近と深度16m以上の堆積物のPHは低く、硫酸イオンおよび遊離の酸化鉄の含有量は高い。このことは,これらの堆積物が大気に接し、酸化される条件下にあったことを示している。液性・塑性限界、塑性指数の変化は、社会分含有量、塩濃度、PHにより説明された。鋭敏比の支配要因としては、粘土分含有量、塩濃度PH、酸化鉄含有量が選択された。 (2).粘土懸濁液中のフロックの粒径とゼ-タ電位の間には負の相関がある。PH7の懸濁液の沈定容積はフロックの平均粒径と正の相関を有する。粘土沈積物の間際比は、表層部では深さとともに急激に減少し、それより深いところではゆるやかに減少した。 (3).イライトに酸化鉄を添加することにより、PH3〜10の範囲でビンガム降伏値は増加した。PHの増加により、2%と5%の酸化鉄を含む複合体の降伏値は減少し、7,5,20%の酸化鉄を含む複合体の降伏値はPH6とPH8で最大値を示した。複合体の降伏値はゼ-タ電住と相関を示し、より高い降伏値は、粒子間反発力が小さいことか説明された。
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