研究課題/領域番号 |
63560235
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業機械
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
伴野 達也 岩手大学, 農学部, 教授 (90003730)
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研究分担者 |
武田 純一 岩手大学, 農学部, 助手 (80133908)
鳥巣 諒 岩手大学, 農学部, 助教授 (70038264)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1989年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1988年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | クランク耕うん法 / 4節リンク機構 / 土壌反転特性 / 土壌埋没特性 / 深耕性 / 振動特性 / 耕うんのスペクトル解析 / 耕うん軌跡 / 反転性 / 耕うんトルク / 振動 / 深耕 |
研究概要 |
1.埋没・反転特性解析のための畑地耕うん実験:得られた主結果は次の通り。4つの異なったリンク機構の一定耕深条件での埋没性反転性は、軌跡B_2が一番良好であった。昨年度一番良かったC_2のそれは余りよくなかった。主な原因は、含水率に影響され、30〜40%のあいだに両者の逆転が起こる領域があるものと考えられる。 2.埋没・反転特性解析のための水田耕うん実験:水田作業への適用を想定し、この実験は、実際に稲切り株のある圃場で実施した。特に、水田では表層にある稲切り株を地中に反転埋没させなければならないので耕うん刃にブロックを形成する横刃を溶接したもの(横刃有り)も供試した。主な結果は、次の通りである。横刃有りは、2つの顕著な効果を示した。一つは、既存の横刃なしが爪に切り株が詰まり、作業性能の低下や動力が増大していたのにたいし、そのような欠点がなくなったこと。もう一つは、稲切り株がブロックとして完全に天地返しできるような状態が作業機クランク軸回転数とトラクタ走行速度のある範囲で達成されたことである。なおビデオ映像による反転の記録では、ブロックとしての土塊の運動が明確に認められたが、これをどのように数値化するかを来年度の課題とする予定である。 3.振動特性解析のための実験:振動実験は次の2つを実施した。トラクタ・作業機系の固有振動数を求める実験から、上下方向で2Hzの付近に剛体運動としての固有振動数が有ることを見いだした。また、10Hz以下の低周波数領域では、トラクタ・作業機系の固有振動数に近い強制振動では振動のレベルが大きくなることが認められた。10Hz以上の領域では部材の弾性振動が、爪打ち込みによる土からの反力の周波数と一致するところで発生した。
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