• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

カイマンにおける胃腸膵内分泌細胞の免疫組織化学による系統発生学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 63560283
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 基礎獣医学
研究機関帯広畜産大学

研究代表者

山田 純三  帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (10003104)

研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1988年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード消化管内分泌細胞 / 胃腸内分泌細胞 / 膵内分泌細胞 / 免疫組織化学 / モチリン / ワニ
研究概要

ブラジル産のカイマン(Caiman crocodilus yacare,Daudin、1802)3例から胃腸膵の各部位を摘出し,プアン液固定,パラフィン切片を免疫組織化学的に染色し,各種内分泌細胞の分布と出現頻度を検索した。
Fundic stomachでは中等度の腸グルカゴン細胞,少数のセロトニンおよびソマトスタチン細胞,極少数のモチリン細胞が認められ,幽門胃では多数のガストリン細胞と中等度のソマトスタチンおよびモチリン細胞が認められた。腸では全体を通してセロトニン,ソマトスタチン,腸グルカゴンおよびペプチドYY(PYY)細胞が認められ,主に前半部にはガストリン,トリ膵ペプチド(APP),ウシ膵ペプチド(BPP)およびPYY細胞が,主に後半部にはニチューロテンシン細胞が夫々認められた。膵臓ではインシュリン,グルカゴン,ソマトスタチン,APP,BPP,PYYおよびモチリン細胞が内分泌部および外分泌部に認められた。
以上の成績をワニ科アリゲーター亜科に分類されているミシシッピーワニ(Buchan et al.,1982,1983,1987)と著者らが明らかにしたハシビロカイマン(Yamada et al.,1986,1987)の成績と比較すると,今回のカイマンはボンベシンとモチリン細胞が認められ細胞が認められた点でハシビロカイマンに近く、セクレチンおよびCCK細胞が認められなかった点ではミシシッピーワニに似ていた。故に、系統発生学的に同じ亜科に分類されているこれら三種のワニの消化管内分泌細胞の出現と分布は同一でなく,消化管内分泌細胞の観点からは今回検索したカイマンは前記二種のワニの中間に位置することが明らかになった。
ハシビロカイマンで初めて報告されたモチリン細胞の膵臓と幽門胃での出現(Yamda et al.,1986,1987)は,今回の検索でも確認され,この所見がハンビロカイマンだけの例外的なものではなく,カイマンに分類されているワニに特徴的な所見である可能性が強く示唆された。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Junzo,Yamada: Acta anatomica.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Junzo,Yamada: Z.mikrosk.-anat.Forsch.,.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

URL: 

公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi