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分化誘導による下垂体細胞機能調節機構

研究課題

研究課題/領域番号 63560284
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 基礎獣医学
研究機関東京大学

研究代表者

塩田 邦郎  東京大学, 農学部, 助教授 (80196352)

研究分担者 小西 秀彦  東京大学, 農学部, 助手 (50153581)
高橋 迪雄  東京大学, 農学部, 教授 (30011943)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1988年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードアクチビン / 下垂体 / FSH / ホルモン / パラクリン / インヒビン
研究概要

アクチビンはインヒビン単離精製の過程で卵胞刺激ホルモン(FSH)分泌を促進する因子として分離されたもので、インヒビンβサブユニットのホモダイマーより成る。申請者からは初代培養下垂体細胞を用いてアクチビンAの作用機構を研究してきた。まず、下垂体細胞をアクチビンで処置した場合、FSH分泌促進作用発現には比較的長時間を要すること、その際、アクチビンはFSH分泌期間中存在する必要は無く、前処理で効果が現われることが明らかになった。また、下垂体細胞を異なる細胞密度で培養し、アクチビンの作用を調べたところ、培養密度が低い程、アクチビンの効果の現われる時期が早くなることがわかった。以上よりアクチビンの作用は下垂体細胞の分化増殖と関係している可能性が考えられた。そこで抗FSH血清を用いた免疫染色法によりアクチビンのFSH細胞数に対する影響を調べた。その結果、アクチビン処理によって有意にFSH細胞数の増加がみられ、従ってアクチビンにはFSH細胞の増殖あるいは幹細胞からのFSH細胞への分化を促進している可能性が示された。これらの実験と併行してアクチビンのアミノ末端および活性部位のペプチドフラグメントを用いて抗原とし、抗アクチビン抗体を作製した。これら抗体を用いて下垂対を免疫染色したところ、アクチビンを含む細胞が下垂体中に存在することが判明した。さらに抗体を結合させたAHセファロースアフィニティーカラムを用いた下垂体からアクチビン抽出を試みたところ、分子量16,000、30,000、66,000の3種類の分子量の異ったタンパク質が存在することが明らかとなった。
以上、アクチビンの作用機構を研究することにより、下垂体細胞の分化あるいは増殖を介したホルモン分泌調節系が存在すること、下垂体中にはアクチビン様タンパクが存在しパラクリン因子として作用している可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tetsuro,Katayama: Molecular and Cellvlar Endocrinology. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Kunio,Shiota: Molecular and Cellvlar Endocrinology. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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