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鶏における腫瘍増殖関連糖蛋白質(105Kgp)産生機構解析のための基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 63560289
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 基礎獣医学
研究機関広島大学

研究代表者

松田 治男  広島大学, 生物生産学部, 助教授 (80116863)

研究分担者 山本 義雄  広島大学, 生物生産学部, 助教授 (10032103)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1988年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード鶏細胞増殖因子 / 105Kgp / 酵素免疫組織化学的法
研究概要

1.105Kgpのinvitroにおける細胞増殖活性の種特異性をしらべたところ、14種の異種細胞に対する増殖活性は認められず、鶏細胞とくに胎児細胞や鶏細胞株に対してその活性が認められた。
2.培地への添加105Kgpの量に依存した2峰性の増殖パターンは、モノクローナル抗体を用いてアフィニティ精製した105Kgkpにおいても認められ等電点の異なる105Kgpが2峰性増殖パターンに影響している可能性を示唆する成績が得られた。
3.MSB1-41C細胞株の105Kgp産性誘導に関する実験を行い、培養上清中に抗105Kgpモノクローナル抗体と反応する分子の存在をウエスタン・ブロッティング法で確認した。しかし、検出されたポリペプチドは107Kd(キロダルトン)のほか、これより小さいものが2種検出された。
4.MSB1-41C移植腫瘍内の105Kgp強陽性細胞の酵素免疫組織化学的同定実験を行い、腫瘍内の強陽性部位は、腫瘍中央部の壊死部と周囲の腫瘍細胞であった。しかし、壊死部の陽性像は非特異的であることが判明したことから、腫瘍細胞による105Kgp産生が明らかとなった。
5.移植鶏の腫瘍を含む各種臓器中の105Kgpの存在の有無を酵素免疫組織化学的にしらべたところ、腫瘍、脾臓および肝臓に陽性反応が認められたが、胸腺、ファブリキウス嚢、肺、腎には認められなかった。尚、陽性反応の認められた脾、肝の反応は極めて弱いものであった。
6.本年度の実験からは、マクロファージによる105Kgp産生を正確に捉えることができなかった。ただ、本研究半ばに鶏マクロファージ細胞株を入手し得た。この細胞株(IN24)に対するモノクローナル抗体の作出に成功したことから、この抗体を用いて正常マクロファージを精製しIN24株と共に、105Kgp産生に関する研究を進めてゆきたい。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Naoe Kotomura.: FEMS Microbiology Immunology. 47. 127-132 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Haruo Matsuda.: Proc. 3rd Int. Symp. Marek's Disease. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshio Yamamoto.: Proc. 3rd Int. Symp. Marek's Disease. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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