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エストロゲンによるブタ子宮筋のオキシトシン感受性増大効果:受容体数とCa^<2+>動態の修飾

研究課題

研究課題/領域番号 63560294
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 基礎獣医学
研究機関酪農学園大学

研究代表者

種池 哲朗  酪農学園大学, 酪農学部, 教授 (30048110)

研究分担者 宮崎 秀人  酪農学園大学, 酪農学部, 講師 (00133215)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1988年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード子宮筋 / オキシトシン / 受容体 / Ca^<2+>動態 / 器官培養 / 性ステロイドホルモン / エストロゲン / プロゲステロン
研究概要

1.性ホルモンによるoxytocin(oxy)受容体数の調節 (1)ランドレースF_1種の非妊娠、未経産ブタ子宮角先端部より縦走筋(LM)と輪走筋(CM)を摘出し、酵素処理(0.1%コラゲナーゼ、1%パパイン、0.025%DNase)して得られる単離平滑筋細胞を用いて^3H_3ーoxyの特異的受容体結合実験を試みた。Trypan blue排除試験により、これら単離平滑筋細胞標本の生存率は、LMで91.5±0.97%(n=10)、CMで92.3±1.1%(n=11)であった。(2)^3Hーoxyと単離平滑筋細胞との結合は飽和性であった。LMでの解離定数(Kd)は、2.9±0.9nM(n=5)、CMのそれは2.53±0.9nM(n=4)で両者間で差はなかった。このKd値は、oxyの濃度収縮曲線から得られるLMでのED_<50>濃度(2nM)と類似していた。スキャチャード解析より求めた^3Hーoxyの最大結合部位数(Bmax;fmole/細胞100万個)は、LMで62.2±13.3(n=5)、CMでは1.4±0.2であった。後者で著明に低かった。(3)Estradiol 17β(E_2、2×10^<-10>M)処置下で器官培養した子宮筋からの単離平滑筋標本における^3Hーoxyの13max値は、培養日数に依存して増加した(1日:LM77.7±16.2,CM5.45±2.51;2日:LM111.4±7.4,CM30.6±2.23;3日:LM132.3±5.9,CM34.7±6.7)。このE_2によるoxyのBmax値の増大効果は、E_2処置の前か後にprogesterone(p.10^<-7>M)あるいはcyclokeximide(10^<-5>M)存在下で培養すると発現しなかった。
2.性ホルモンによるCa^<2+>動態の修飾 (1)oxy(10^<-7>M)は、Ca^<2+>除去、高濃度K^+(148mM)液下で発現するLMのCa^<2+>収縮を増強した。この増強効果は、E_2(10^<-10>M)下で培養(1ー5日)した標本ではより増加した。(2)oxyは、細胞内Ca^<2+>を遊離させ、収縮を発現させた。このoxy収縮は、E_2下培養標本では著明に増大した。
以上より、ブタの子宮LMとCMにおけるoxy反応性は、その受容体数と相関していること、oxy受容体はE_2とPにより増減することがin vitro培養筋でも再現できること、oxyは細胞外Ca^<2+>流入と細胞内Ca^<2+>遊離を促進し収縮を惹起すること、この両過程はE_2によってさらに増強されることが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Esashika;H.Miyazaki;T.Taneike: The Japanese Journal of Pharmacology. 46. 268 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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